- 2025.03.21
神奈川県横浜市にある庭園「三渓園」では、鮮やかな紅葉が周辺を彩る季節に、国の重要文化財建造物2棟と三重塔の絶景を望む聴秋閣奥の遊歩道を11月21日(土)から12月6日(日)までの期間に公開する。いずれも樹々に囲まれ、紅葉の季節は一層美しい佇まいである。
聴秋閣は、京都の二条城内に江戸時代初期に建てられたと伝えられ、将軍徳川家光が春日局に与えたとされる楼閣建築。大正11年(1922)に移築。
春草廬は、安土桃山時代に建築された茶室。京都宇治の三室戸寺金蔵院(みむろとじこんぞういん)にあった茶室で、古くは“九窓亭(くそうてい)”と呼ばれ、織田信長の弟で茶人として知られる有楽(織田有楽斎)の作といわれる三畳台目の茶室。大正11年(1922)に移築。
開催期間: 令和2(2020)年11月21日(土)~12月6日(日)
公開時間: 午前9時~午後4時30分
公開建物: 重要文化財2棟<聴秋閣(ちょうしゅうかく)、春草蘆(しゅんそうろ)>
*三重塔を望む絶景が楽しめる聴秋閣奥の遊歩道も同期間開放
*建物は小規模のため間近での見学で、内部への立ち入りは禁止
その他の催事
「菊花展」
10月26日(月)~11月23日(月・祝)
日本の秋を代表する菊花500点を展示。大菊や懸崖、小菊盆栽など、レパートリー豊かな菊花の世界が楽しめる。特に、江戸時代からの各地で改良、伝えられてきた古典菊は珍しく必見。
「菊の生け込み」
11月7日(土)~11月23日(月・祝)
横浜を拠点に活躍するフラワーデザイナー五十嵐道子氏が山里の雰囲気が漂う合掌造りの古民家・旧矢篦原家住宅(きゅうやのはらけじゅうたく)に菊を生け込み室内を優しく彩る。
三溪園
https://www.sankeien.or.jp/