ある海辺の詩人〜小さなヴェニスで
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2013年02月28日公開

エリア:アジア  > 日本 / ジャンル:アート・カルチャー・歴史・ミュージック , 

『ある海辺の詩人〜小さなヴェニスで』は、イタリアのアドリア海をのぞむ漁師町キオッジャを舞台に、異国からやってきた二人の心の交流を詩情豊かに描く映画。“小さなヴェニス”を舞台に綴られる、美しくはかない出会いと別れの物語だ。3月16日から「シネスイッチ銀座」で、3月30日から「シネ・リーブル梅田」で、そのほか全国の劇場10ヵ所で上映される。2011年ヴェネチア国際映画祭FEDIC特別賞受賞、2011年イタリア・アカデミー賞主演女優賞受賞。

キオッジャ(Chioggia)は、人口約52,000人のイタリア共和国ヴェネト州ヴェネチア県のコムーネの一つである。ヴェネト語では「Ciòsa」。ヴェネチアの南 57 km に位置する。キオッジャは、イタリア国内でも屈指の漁港の町で、アドリア海沿岸では最大とも言われている。ヴェネチア名物の数々の魚介料理はキオッジャで水揚げされたものが多く、イタリア北部の町を中心にキオッジャから新鮮な魚介が運ばれていく。観光で賑わうヴェネチアとは対照的に町は静かで素朴な雰囲気。毎年7月中旬には、漁師のお祭り「サグラ・デル・ペスカトーレ(Sagra del pascatore)」が開催される。出店が軒を連ねて魚料理がとても安く食べられる。特設のステージでコンサートやイベントも開催される。

【映画のあらすじ】
海辺に佇む小さな酒場“オステリア”には毎晩のように地元の男たちが集まり、酒を交わしながらくだらない冗談話に花を咲かせている。オステリアの常連客ベーピは、今ではすっかりキオッジャ人であるが遠い昔故郷を離れこの地にやってきており、心のどこかにこの土地の者ではないという孤独を感じていた。そんな彼は、同じく異国からやってきたシュン・リーとオステリアで出会い、二人にしか分かりえない孤独を美しい詩を通して分かち合い交流を深めていく。しかし、古くからの人々が住む小さな町では、突然異国から来たシュン・リーとの交流は受け入れられず、ベーピは心の拠りどころを失ってしまう・・・。

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