- 2025.04.02
香港の3月は、各地でアートイベントが行われ、芸術に触れるのに最適な1ヵ月間となります。
このアートに満ちた「香港アートマンス」では、国際的にレベルの高いアートイベント、世界各国の舞台芸術プログラム、地元のコミュニティによるユニークなアートなど、様々な芸術が香港に集結します。
■高い評価を得ている国際的なアートイベントの数々が香港で開催
「香港アートマンス」のキックオフイベントとなるのは、2月23日(金)から始まる「香港藝術節(Hong Kong Arts Festival(HKAF))」です。
今年で46回目を迎えるHKAFでは3月24日(土)までの約1ヵ月、香港内外から1,700人を超えるアーティストが130公演を行います。今年は、アメリカン・バレエ・シアターの「ホイップクリーム」、英国国立劇場の「夜中に犬に起こった奇妙な事件」、ウェールズ・ナショナル・オペラによるドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」といった有名作品の公演を予定しています。
また、3月27日(火)から4月1日(日)までは、「アート・セントラル香港」が香港島・セントラルのハーバーフロント・イベントスペースで行われます。(3月26日(月)にはVIPプレビューと開会イベントを開催)今年で4回目を迎える本イベントでは、初参加の30ギャラリーを含む100以上の海外ギャラリーが参加します。そのうち、75%以上がアジアパシフィックからの参加となり、過去最大のスケールでインタラクティブ展示、パフォーマンス、パネルディスカッションを含む様々なイベントが開催されます。
さらに世界的に有名な国際アートフェア「第6回アート・バーゼル香港」が、3月29日(木)から3月31日(土)まで香港コンベンション&エキシビションセンターで行われます。32の国と地域から248のギャラリーが参加、そのうち28ギャラリーは、アジアパシフィック、ヨーロッパおよびアメリカからの初参加となります。20 世紀前半の近代美術の傑作から最新の現代美術まで、ベテランおよび新進気鋭のアーティストによる作品を紹介します。
■ローカル地区の味わい深いアート
香港で最も歴史ある街のひとつである九龍の深水埗(シャムスイポー)は、今回の「香港アートマンス」の注目すべき場所のひとつです。香港青年藝術協会の主催するコミュニティアートプロジェクト「HK UrbanCanvas」は、地元の有能なアーティストや学生が協力し、深水埗とその近隣にある各商店のシャッターに、店の歴史を物語るような10のアートを制作しました。3月下旬から4月上旬の週末には、そのアートや地域をめぐる無料のガイドツアーが開催されます。(ガイドツアーは中国語で行われます。)
■見逃せないその他のアートイベント
今年初開催となるのが、2月22日(木)から4月11日(水)まで香港島のビクトリア・ハーバー沿いで行われる「Harbour Arts Sculpture Park」です。森美術館館長の南條史生氏と、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツのアートディクレクターTim Marlow氏が共同キュレーターを務める本イベントでは、香港島セントラルからワンチャイにかけてのウォーターフロントに香港内外の現代美術作家の彫刻作品が18点展示されます。入場は無料です。