- 2024.11.14
オーストラリアの中でも、南東部のビクトリア州の州都メルボルンは、はっきりした四季がある。北半球が春を迎える頃、南半球は秋を迎え、メルボルンの街路樹や公園の木々が黄色や赤色に紅葉する。メルボルン近郊のワイン生産地ヤラバレーなどのワイナリーもブドウ畑が秋色に色づく。
やはり本格的に紅葉狩りが楽しめるのは郊外の山岳地帯。中でもビクトリア州北東に山々が連なる風光明媚なハイカントリーは紅葉の名勝地となっている。このエリアは1850年代のゴールドラッシュで開拓された当時の面影を残すヒストリックタウンが点在し、レトロな建物と紅葉のコントラストが風情ある景観を作り出している。また、紅葉を祝うイベントも開催され、山岳地帯ハイカントリーにあるブライト(メルボルンから北東に約322km)では、紅葉と秋の味覚を堪能できる「ブライト・オータム・フェスティバル」が行われる。
ブライト・オータム・フェスティバル
開催日:2016年4月22日〜5月1日
開 催:ブライトと周辺の町
公式サイト:http://www.brightautumnfestival.org.au/
4月23日にはブライトから南に6km、歴史的建造物が残り、町全体が保護されているワンディリゴンの町で秋の収穫祭「ナッツフェスティバル」が開催された。ナッツ類やリンゴなど旬の収穫物を集めたマーケットが行われ、栗やクルミ、ヘーゼルナッツの生産者が出店、地元シェフの料理デモンストレーションも行われた。
紅葉スポットとしては、ビクトリア州北東部のメリーズビル(メルボルン北東約100km)やワルハラ(メルボルン東約184km)がある。山間リゾートタウンのメリーズビルでは、赤色や黄色に染まった木々が町を彩る。ワルハラはゴールドラッシュ時代が偲ばれるレトロな街並と鮮やかな木々のコントラストがオーストラリアらしい景勝を作り出している。また、ブライトの北西にあるワンガラッタから東海岸を結ぶ339kmのグレート・アルパイン・ロードは、目を見張るようなハイカントリーの景色や歴史的な町を通る絶景ドライブが楽しめる人気のツーリングルート。