- 2016.12.06
ホテルになるべくして造られた新築の建物の中にも、私たちのお気に入りはたくさんあります。けれど、もともと異なる目的で使われていた既存の建物を再利用して生まれたホテルを訪れる度、普通ではなかなかできない新鮮な構造的コントラストに、なんとも言えない興奮を感じるのも事実です。ということで今回は、刑務所、工場、消防署、神学校など、様々な過去を持った魅力的なホテル8軒をご紹介しましょう。
イギリス|リバプール
近年「タイタニック・ホテル」として生まれ変わったのは、19世紀半ばに建てられたスタンリー・ドックの巨大な倉庫。ここはリバプールの長い商工業史へのオマージュでもあり、マージーサイドのウォーターフロント地区の未来へ向けた現代のシンボルにもなっています。
イギリス|ロンドン
かつては名前にある通り、消防署だった「チルターン・ファイアハウス」。この建物から察する限り、ヴィクトリア朝の消防署は、現代のすっきりした造りと違い、随分と華麗だったよう。今では、セレブが集まる人気ナイトスポットとしても知られ、夜中にいきなり警鐘が鳴って叩き起こされるということもありません。
アメリカ合衆国|ニューヨーク
リンゴ果樹園が米国聖公会の神学校となり、それが今度はホテルになった、と言えば、「ハイライン・ホテル」がどうしてグラマラスなチェルシー地区にありながら、ぐっと落ち着いた空間になっているのかがわかるはず。マンハッタンの長い歴史に刻み込まれたゴシック様式のこの建物は、新築ではなかなか実現できない個性を持ったデザインになっています。
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