水の豊かなローマ近郊の町ティヴォリの世界遺産
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2015年08月31日公開

エリア:ヨーロッパ  > イタリア  > その他のイタリアの都市 / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , 名所旧跡・観光施設 , 

ローマの東およそ30kmに位置し、ティブルティーニ山の西斜面、ローマ平野を見渡す丘にある町「ティヴォリ(Tivoli)」は、古代ローマ時代から保養地とされ、その後のルネッサンス・バロック期の貴族や19世紀のローマ法王が別荘を建てた緑生い茂る水の豊かな町として知られている。

ティヴォリの町の中心部は中世の雰囲気が漂う落ち着いた佇まいで、豊かな水が溢れ出る街角の噴水が目に付く。特に水が豊かなティヴォリには、異なる時代の大きな建造物が残り、特にヴィッラ・アドリアーナとヴィッラ・デステのふたつが世界遺産に登録されている。距離的にローマからの日帰りも可能だが、宿泊してゆっくり水の豊かな町を楽しみたい。

噴水群で知られる世界遺産の「ヴィッラ・デステ(Villa d'Este)」は、かつては質素なベネディクト派修道院だったが、16世紀中頃にエステ家によって豪華な別荘へと改築された。敷地内には、ティヴォリの豊富な水を利用した趣向を凝らした噴水が数多く造られ、16世紀のイタリアを代表する華麗な庭園芸術であるだけでなく、その後のヨーロッパ庭園設計にも大きく影響を与えた。

ティヴォリの町の南西にある世界遺産「ヴィッラ・アドリアーナ(Villa Adriana)」は、ローマ皇帝ハドリアヌス帝の広大な別荘遺跡。その規模の大きさには最盛期の古代のロマンを実感できる。見所はカノプスとよばれる池と神殿の遺構と大浴場と小浴場。

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