人類最古の壁画を再現したポンダルクの洞窟が公開!
期間:2015年4月25日から
[リスヴェル編集部]2015年06月 5日公開

エリア:ヨーロッパ  > フランス  > その他のフランスの都市 / ジャンル:新規オープン・改装 , 名所旧跡・観光施設 , 観光情報・観光局・現地便り

2014年6月にユネスコ世界遺産に登録された世界最古の装飾洞窟“ショーヴェ洞窟”が発見されたのは1994年。人類の祖先の足跡を辿る希少な証として厳重に保護されている。その人類最古の壁画のあるショーヴェ洞窟を、最新技術を駆使してヴァロン・ポンダルクの地に「ミリ単位」で完全に再現したレプリカ施設「ポンダルクの洞窟」が2015年4月25日にオープンした。

ポンダルクの洞窟は、ショーヴェ洞窟に描写されている生き生きとしたマンモス、バイソン、クマ、そしてライオンの横には人の手形も見事に再現され、3万6千年以上前のオーリニャック文化期の壁画が甦り、本物の洞窟のすぐそばで一般公開している。

人類の祖先が残した傑作を再現し、実物と遜色ないレプリカを作り上げるのは容易なことではなく、科学者の監修のもと、腕利きの彫刻家や画家たちが地質的・芸術的特徴を捉え、洞窟の装飾をひとつひとつ再現していった。3D映像技術も応用した結果、7432㎡を越える装飾壁画と天井画が見事に作り上げられた。

ポンダルクの洞窟をレプリカと侮るなかれ。一歩中に足を踏み入れると、本物のショーヴ洞窟とまったく同じ雰囲気を味わえる。ひんやりした空気、湿度、暗さ、匂いまでが香水メーカーの協力で、完璧なまでに再現されている。そのため、ショーヴェ洞窟を初めて発見した探検家と同じ、嗅覚体験ができるようになっている。

石筍や鍾乳石の中を進み、約1時間の大洞窟ツアーを終えた後に待ち受けているのは2つの展示スペース。最初のスペースは、オーリニャック期の人々が日々使っていたアートの技術にスポットを当て、双方向性ディスプレイで文明の起源を発見したり、世界最大の装飾洞窟をリアルに堪能したりできる。もう一つのスペースは、洞窟再現の舞台裏を覗く展示。

ポンダルクの洞窟(La Caverne du Pont d'Arc)
住 所: Plateau du Razal, 07150 Vallon-Pont-d’Arc
時 間: 午前10時〜午後6時(2月〜3月、10月〜11月14日)
     午前10時〜午後7時(4月〜6月、9月)
     午前9時〜午後8時30分(7月、8月)
     午前10時〜午後5時(11月15日〜1月31日)
入場料: 大人13ユーロ、子供(10〜17歳)6.50ユーロ 10歳未満は無料
     日本語によるオーディオガイド有り
公式サイト: http://en.cavernedupontdarc.fr

アクセス: 最寄り駅はヴァランスTGV駅/モンテリマール駅。いずれかの駅からローヌ・アルプ76のバスに乗り、ヴァロン・ポンダルクで下車

Copyright: Patrick Aventurier – Caverne du Pont d’Arc

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