- 2016.12.06
ワールドカップにオリンピック開催と、何かと話題のリオデジャネイロ。ここにはどうしてか、忙しない身体を休め、腕をぐーっと広げて土地のエネルギーを吸収したくなるような、マジカルな魅力が溢れています。まったりとした時間を満喫するのにぴったりのスポットといえば、世界的に有名なビーチ。脚に付いた砂を払ったり、波から出て体を拭いたりといったシンプルな作業さえ、いつもよりゆったりとしたテンポに。当然ながら、自分に似合うビーチホテルを選べば、何もしない贅沢をより素敵に演出できるはず。
思い切りリオ体験するならコパカバーナ:
「コパカバーナ・パレス」がリオデジャネイロ唯一の高級ホテルとしてオープンしたのは1923年のこと。以来、マイケル・ジャクソンにマドンナ、ダイアナ妃まで、世界一流のセレブが訪れてきたこのホテル。輝かしいベルエポック様式の外観が目印となったこのホテルは、リオが果てしなくグラマラスな街であることを世界に知らしめた一軒。
リオの洗練された都会性を求めるならイパネマへ:
コパカバーナ・パレスが20年代の高級ホテルのシンボルだったなら、「ファザーノ」はその今日版といった存在。まずひとつに、インテリアはご存知フィリップ・スタルクが手がけたもの。一見するといつもより落ち着きのあるデザインに思えるけれど、アメーバのような形のバスルームミラーや不思議な角度に置かれたベッド、どことなくジェフ・クーンズのバルーンアニマルを彷彿とさせる廊下のソファなど、スタルクならではのユーモアのセンスはここでも健在。でも、そんなユニークなディテールと共に、寝心地ばっちりのベッドなど、純粋に質の高さを感じさせる調度品やアメニティが用意されているのはさすが。
落ち着きを求めてジョアティンガへ:
La Suite by Dussol Rio de Janeiro
中心地から少し離れた方が、視界が拓けますよ・・・と、これまでも当マガジンでは何度となく記したことがありますが、その最も良い例のひとつがここ、「ラ・スイート・バイ・デュッソル リオデジャネイロ」。このホテルのデッキから一望するリオの眺めは息を飲む美しさ。いえ、“リオの眺め”という表現さえ陳腐に感じられるほどの絶景に出会える場所です。イパネマビーチ付近の高層ビル群、そのビルを見下ろす山々、遠くの丘の所々に集まるファヴェラ、アルポアドール半島に向けてじわじわと広がる岩肌と緑と砂浜。そしてもちろん、うねる大西洋と、その中にぽつんぽつんと浮かぶ青々とした島と小山。カメラでは捉えきれないその迫力は、訪れた人だけが体験できる世界です。
続きは【Tablet Magazine】で。