ファインダー越しに見つめると、見慣れた景色さえも変化するように、フォトグラファーとして旅する時は、いつもとは少し違うホテル選びの条件が生まれるもの。マンハッタンに空高くそびえる高層ホテルからガラパゴスの小さな島に佇むテントまで、ここでご紹介するのはどれも、絶景を見事に写真に収めることのできる貴重なスポットが見つかる宿泊施設です。

1. Sher Bagh（インド・ラジャスタン州

古代建築、幻想的な風景、そしてとにかく絵になる顔立ちの人が多いことで知られるインド北部の砂漠の地ラジャスタン。これほどまでに目を奪われる要素に恵まれた土地は世界中でも希少です。野生動物を撮り続けている映像作家の家族が造った「シェール・バーグ」は、ランタンボーレ国立公園の片隅にあり、前出のようなこの州ならではの景色や人物のほか、ベンガルタイガーをはじめとする野生動物をカメラでとらえることができます。

2. Uma by Como, Paro（ブータン）

ブータンの急峻な崖の斜面に造られたタクツァン僧院は、なんとも高尚な雰囲気で、霧のかかった桃源郷のイメージにぴったり。でもこの国にはほかにも絵になる景色がたくさん。伝統衣装や、ヒマラヤ山脈のそびえるパノラミックな景観、そしてそれらをドラマチックに照らし出す広大な空。ここ「ウマ・バイ・コモ パロ」は特に、仮面と鮮やかな衣装をまとった僧侶たちが古代要塞の広場で踊る、ツェチュ祭のシーズンに訪れるのがお勧めです。

3. Sanctuary on Camelback Mountain（米アリゾナ州・スコッツデール）

アリゾナ砂漠の砂岩崖を背にした「サンクチュアリ・オン・キャメルバック・マウンテン」は、アマチュアでもプロでも、カメラマンなら到着した瞬間から気分がアガること間違いなし。写真ワークショップもアレンジ可能だから、その壮大な景色をばっちり撮影できるはず。ロケ撮影を終えたら、スパ・カシータのテラスに用意された深めのバスタブに浸かって、ゆったりリラックスタイムを満喫しましょう。

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