- 2024.12.03
クロアチアの首都ザグレブにあるちょっと変わったミュージアム「失恋博物館(The Museum of Broken Relationships)」がある。4年ほど前に歌手の西野カナさんが訪れたとラジオで聞いたことがあった。(単に観光として訪れたと記憶している。)
この失恋博物館は、世界中の失恋した人たちから“失恋モノ”を寄贈されて展示している。テディーベアー、ぬいぐるみ、人形、洋服、下着、ジュエリー、ラブレター、写真、ブーツ、自転車、鏡、時計、アイロン、ちょっと考えられないモノ(斧、入れ歯など)など、元恋人との思い出の品の700点以上が展示されている。
この展示品はほとんどが匿名だが、交際期間、自らの経験談、コメントが寄せられていて結構辛辣。展示品の説明は、QRコードをキャプションすると日本語を含む6カ国語で閲覧できる。またカフェが併設されている。
バレンタインデーに愛を告白して念願が叶った人もいれば、残念ながら念願が叶わなかった人もいるだろう。詩人ゲーテは、14歳の時に近所の料理屋の娘グレートヒェンという年上の娘に初恋をするも失恋に終わった。(このグレートヒェンの名前はゲーテの代表作『ファウスト』の第一部のヒロインの名)
失恋は誰しも経験があると思うが、もし思い出の品が残っていれば、寄贈してみてはいかが!?念のため、連絡先emailは次の通り…。
フランスの小説家モーロアは「恋愛の誕生はあらゆる誕生と同じく自然の作品である。愛の技術が介入するのはその後のことである」と。恋も新しい出会いからはじまる。
失恋博物館(The Museum of Broken Relationships)
住 所: Ćirilometodska 2, 10 000 Zagreb, Croatia
連絡先: tel: +385 1 4851021
e-mail: info@brokenships.com
営業日: 夏期(6月1日〜9月30日)午前9時から午後10時30分
冬期(10月1日から5月31日)午前9時から午後9時まで
休 日: クリスマス、新年、イースター
入館料: 30クーナ(大人)、20クーナ(学生と65歳以上)
Ruben Alonso氏が案内するYouTubeで失恋博物館を覗いてみる。