冬のニューヨークは、一年の中でも最も華やかで魔法のような季節を迎える。サンクスギビングから年末にかけて約800万人もの旅行者が世界中から訪れ、街中がきらめく光に包まれるホリデーシーズンは、世界各地の都市の中でも圧倒的な存在感を放つ。街を歩くだけで心が弾むニューヨークの冬。今年注目したい“ホリデーライト4選”を紹介したい。

最初に訪れたいのは、冬のニューヨークを象徴するロックフェラー・センター（https://www.rockefellercenter.com）。巨大なクリスマスツリーと周囲のイルミネーションはまさに圧巻で、スケートリンクを彩る光景は映画のワンシーンそのもの。今年も写真撮影やショッピング、ホリデーギフト探しを目的に、多くの旅行者が集まる人気スポットとなっている。

続いて紹介するのは、34年目を迎えるニューヨーク植物園の「ホリデー・トレイン・ショー」（https://www.nybg.org/event/holiday-train-show-2025/）。イーニッド・A・ハウプト温室には、自然素材で精巧に作られた約200ものランドマーク模型が並び、その間を模型列車が走り抜ける。夜になるとライトアップされた山岳風景が浮かび上がり、幻想的な「ホリデー・トレイン・ナイツ」で昼間とは違った表情を楽しめる。家族連れにも人気のイベント。

ブルックリンへ足を延ばすなら、ブルックリン植物園の「ライトスケープ」（https://www.bbg.org/lightscape）も見逃せない。園内のトレイルが光のインスタレーションで彩られ、音楽とアートが溶け合う幻想的な空間が広がる。冬の夜の散歩が特別な体験へと変わる“光の森”は、年々人気が高まっている。

そして4つ目のスポットは、ハドソンヤードの「シャイン・ブライト・アット・ハドソンヤード」（https://www.hudsonyardsnewyork.com）。200万を超えるライトと725本の装飾ツリー、光り輝く熱気球がヴェッセル全体を包み込み、街並みを壮大なウィンター・ワンダーランドに変貌させる。ホリデーショッピングやレストランでの食事に加え、12月にはサンタクロースとの無料フォト撮影も実施されるため、訪れる人々の心に温かな思い出が残るだろう。

市制400周年を迎える今年のニューヨークは、例年以上に活気に満ちている。ダイニング、ショッピング、コンサート、ホリデーイベントなど、楽しみ方は無限。街全体が祝祭ムードに包まれるこの時期は、旅行者にとってベストシーズンのひとつと言えるだろう。

冬のニューヨークを輝かせるホリデーライトは、ただのイルミネーションではなく、街の歴史と文化、そして人々のエネルギーを映し出す存在でもある。今年の旅先にニューヨークを選んで、光あふれる冬の物語を体験してみたい。