- 2025.03.18
2025 年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のシンガポール陳列区域の政府代表であるオン・エンチュアン駐日シンガポール共和国大使とシンガポールパビリオンの建設および運営等を所管するシンガポール政府観光局は、11月27日にシンガポールパビリオンの赤い球体、ドリーム・スフィアの外観が完成したことを発表した。
ドリーム・スフィアと命名された、高さ約17mの赤い球体が特徴的なシンガポールパビリオンの建設は1月10日に着工。球体は約1万7千枚のリサイクルアルミニウムを使用した赤いディスクで覆われており、最後のディスクが取り付けられたことで、着工から10ヶ月半で外観が完成した。
シンガポールパビリオンでは、リサイクル素材のディスクを使用することで、年間約2,500本の樹木が吸収する量に相当する約70トンの二酸化炭素削減に貢献。屋上に設置された太陽光発電パネルは、会期中に約15,000kWhのエネルギーを生み出し、これは77台の電気自動車が1,000km走行するのに十分な電力量に相当する。また、植物の展示部分には点滴灌漑を採用し、景観維持に使用する水の量を60%削減することを可能にした。これは1日に500mlのペットボトル2,800本分に相当する。
シンガポールパビリオンの展示は、「ゆめ・つなぐ・みらい(英語:Where Dreams take Shape)」をテーマに掲げ、パビリオンの来場者が、シンガポールとともに夢の無限に広がる可能性を探求し、未来を築いていく行動のきっかけを創出する場所として、シンガポールの複数のアーティストによる没入型のアートインスタレーションで、五感を刺激するようにデザインされている。
ドリーム・スフィアと呼ばれるシンガポールパビリオンの物語は、大きく3つの章に分かれ、「ゆめ・つなぐ・みらい」のテーマのもと描かれている。
Chapter 1
時代を超えて、シンガポールの人々は何世代にもわたって、帰属し、成長し、繁栄する場所
Chapter 2
すべてを受け入れる未来の家づくりとは?シンガポールは、人々が動植物と調和して共存する都市づくりを追求。どのように繁栄する都市国家を築き、住まいを新たに想像し、可能性に満ちた新しい都市を追い求めているのかを紹介
Chapter 3
ドリーム・スフィアの内側に来場者は誘われ、また自ら参加することで夢が形になるインタラクティブな展示を楽しめる
シンガポールパビリオンでは、このような展示のほかに、カフェ、バーや物販スペースなどを設けるとともに、アーティストのパフォーミングプログラムも予定し、来場者が様々なシンガポールの文化を体験できるコンテンツを用意する。
また、公式日本語Instagram(https://www.instagram.com/visit_singaporejp/)では、定期的にパビリオンなどの進捗状況を掲載する予定。