- 2024.12.03
ケアンズ観光局は、毎年恒例の「サンゴの産卵」の観測が、2024年11月下旬に世界最大のサンゴ礁であるグレートバリアリーフで予測されていることから、11月の満月の日の後にしか見られない神秘的な現象「海中の吹雪」を11月下旬にケアンズ観光局の公式SNSで公開を予定している。
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毎年11~12月の満月の時期になると、世界最大のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」全域でサンゴの一斉産卵が見ることができる。350種類以上のサンゴが生息するこの美しい海で「海中の吹雪」と呼ばれる現象が起こり、南半球に夏の訪れを告げる風物詩にもなっている。タイミングが合うと、真っ暗な海に何万、何億もの卵が放たれる神秘的な光景を見ることができる。
サンゴの産卵は1981年、ケアンズの南に位置する港湾都市タウンズビルにあるジェームズクック大学の科学者たちが初めて発見した比較的新しい現象。その後、研究が進められてきたとはいえ、発生時期を予測するのはまだ正確には誰もよく分からず謎に包まれた部分が多い。
サンゴは年に1度、卵子と精子の塊(バンドル)を海中に放出し、海面に向かって上昇しながら受精が行われる。この様子は「海中の吹雪」と呼ばれ、産卵自体は数時間から数日間に及ぶ。産卵は卵子が海中の安全な場所に着床する時間を少しでも長く確保できるように日没から深夜にかけて、プランクトンを食べる生物が眠っている時間帯に行われる可能性が高いと言われている。受精が成功すれば受精卵は海底に沈み、やがてサンゴに成長する。
グレートバリアリーフは、地球温暖化という人間が引き起こしている脅威に直面しているわけだが、この美しいサンゴ礁を何世代にもわたって受け継いでいくために、自分たちの住む地球のことを考え、自分たちができることを知ることはとても大切である。身近なところから、水筒やタンブラーを積極的に利用し、使い捨てプラスティック容器の使用を抑えることで、環境保全への一歩を踏み出していこう。
ケアンズシティの中心部に位置するケアンズ水族館では、ケアンズ周辺に生息する約1万5,000もの魚や生物達がいる。高さ10mのディープリーフの水槽では、本来はスキューバダイビングで潜らないと見ることのできないサンゴ礁の壁も間近で観察することができる。水族館の内部はセクションに分かれた展示がされており、生息域の違った生き物を見て学べる学習エンターテイメントでもある。
ケアンズ観光局
https://www.tropicalnorthqueensland.org/jp/