- 2024.11.05
今日はハロウィーン。毎年10月31日に行われるお祭り。近年は若者を中心にちょっと怖い仮装をして楽しむイベントとして定着しているが、ハロウィーンの伝統的な風習として、子ども達が仮装して近所の家々をまわり、ドアをノックして「Trick or Treat(トリック・オア・トリート)」と住人に尋ねたり、カボチャやカブをくり抜いて作る「ジャック・オー・ランタン」を飾ったりするのが一般的なハロウィーンのイメージではないだろうか。
ハロウィーンは元々何の日だったのだろうか。ハロウィーンを祝し、駐日アイルランド大使デミアン・コール氏が公式サイトで述べている。
「日本を含め世界規模で祝われているハロウィーンですが、約2000年前のアイルランド島が発祥だということをご存じない方も多いのではないでしょうか。その起源は、アイルランド語で『夏の終わり』を意味する古代アイルランドのお祭り『サウィン(Samhain)』で、収穫期の終わりと冬の始まりを焚き火、饗宴、異教徒の儀式で祝いました。」
「古代の人たちは、サウィンを現世と来世を分ける境界が弱まる時と捉え、死者の魂が墓からよみがえり、地方をさまよって生家に帰ると信じていました。死者の魂は、幽霊や妖精、ゴブリン、悪魔などの姿をしており、彼らが家に戻ってきた時に機嫌を損ねないよう、当時の人々は食べ物や飲み物を出し、自らも不気味な仮装をして身を隠していました。後にキリスト教がアイルランドに伝わり、何らかの形で数々の超自然的思想と共存し、このお祭りの人気は維持されました。そして、過去2世紀にわたるアイルランドからの移民に伴い、このハロウィーンの伝統がアメリカに伝えられ、世界的な人気へと発展することとなりました。ここ日本でも、あらゆる年代の方々がハロウィーンを受け入れてくださっています。」
「日本同様、アイルランドでも怪談や民間伝承が好まれます。怪談のジャンルで最も有名なアイルランドの作家は、『ドラキュラ』の作者ブラム・ストーカーと『怪談』などの作者ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)です。2025年の秋からは、ハーンの妻・小泉セツをモデルにしたNHKの連続テレビ小説「ばけばけ」の放送が始まります。」
「Oíche Shamhna(イーヒャ・ハウナ、アイルランド語で「ハロウィーン」)の夜は、あらゆる年代の方々にとって特別なものです。日本はハロウィーンを盛大に祝ってくださる国のひとつということで、ぜひ日本の皆様にもハロウィーンの本場の文化について楽しく学んでいただけたらと思います。ハロウィーン発祥の地アイルランドから皆様へ、ハッピー・ハロウィーン!」
アイルランドで開催される主なハロウィーンイベントの詳細
https://www.ireland.ie/en/japan/tokyo/news-and-events/news-archive/ireland-home-of-halloween-2024/