クイーンズランド州政府観光局によると、クルーズやダイビングなどを手掛ける最大手のクイックシルバー社の子会社「グレートアドベンチャーズ」がケアンズとグリーン島間を結ぶフェリー定期運航を開始してから今年10月に100周年を迎えた。100周年を記念して、100周年記念ポストカードの販売や、来島者および一般団体・教育旅行グループ向けの記念企画を実施する。

グリーン島は、ケアンズから約27kmの距離に位置し、世界遺産グレートバリアリーフ海洋国立公園の中にあるレジャーアイランドのひとつ。この島は先住民のグルグル・グンガンジ族の言葉では、「ウンヤミ」と呼ばれており、特別な島として愛されてきた。島の回りを1周歩いても約30分という小さな島で、サンゴの砂が堆積して作り上げられた純サンゴ島としても有名。島内にはシュノーケリングや海水浴ができるビーチや国立公園として指定されている熱帯雨林を歩ける自然散策路、グリーン・アイランド・リゾート、世界最大の入江ワニ（重量部門で最大）「カシアスくん」がいるワニ園やレストラン施設などが整っている。

グリーン島へのクルーズは、1924年にヘイルズ社がフェリーを隔週で運航したことが始まり。1948年、ヘイルズ社による世界に先駆けたガラス底ボートの導入や小規模な宿泊施設の建設許可がおり、グリーン島への観光に拍車をかけ、1992年に現在のグリーン・アイランド・リゾートが再開発された。2005年にクイックシルバー社がグレードアドベンチャーズとグリーン・アイランド・リゾートを買収し、ケアンズからグレートバリアリーフへの毎日運航を行なっている。

グレートアドベンチャーズ
https://greatadventures.com.au/ja/

クイーンズランド州は、人口およそ550万人、オーストラリアの約1/4の面積を占める。オーストラリアの北東部に位置し、ケアンズ、ブリスベン、ゴールドコースト、グレートバリアリーフなどの人気の観光地を有する州。年間を通じて温暖な気候に恵まれ、日本からケアンズまでの飛行時間の目安は直行便で約7時間30分。日本との時差もわずか1時間であることから体調管理もしやすい。