- 2024.10.07
インドのニューデリーで開催された第46回世界遺産委員会において、2024年7月26日に「マルケサス諸島」がユネスコ世界遺産に登録された。マルケサス諸島は、この島々で発展を遂げた人類による文化遺産と、保全された海洋および陸上生態系による自然遺産の両方にあるとされたことから、ユネスコ複合遺産に指定された。
フランス領ポリネシアは5つの諸島からなり、そのうちの1つであるマルケサス諸島は、タヒチから北東へ1,500km、飛行機で約4時間の場所に位置する火山列島。フランスの画家ポール・ゴーギャンが終の棲家に選んだ地でもあり、多くの伝説に語られる島々は、マルケサス語で「人間の土地」を意味するテ・ヘヌア・エナタと呼ばれている。
マルケサス諸島は、豊かな歴史と生物多様性で知られ、起伏に富んだ地形、切り立つ岩山や激しく流れ落ちる滝、雄大な入り江が広がる。数百もの遺跡や木彫り、古代から続く踊り、音楽など、今もなお暮らしに息づくマルケサス民族の文化伝統も、人々を惹きつける魅力である。神秘に包まれたこの島々では、ポリネシア文化圏に息づく「すべてのものをつなぐ生命力と精神」を意味する「マナ」の精神を感じることができる。
マルケサス諸島について
https://tahititourisme.jp/ja-jp/the-islands/the-marquesas-islands/
ユネスコ 世界遺産のマルケサス諸島の掲載ページ
https://whc.unesco.org/en/list/1707/
<マルケサス諸島の紹介ビデオ>
https://www.youtube.com/watch?v=CQaOiGbKn7U
南太平洋の中央に位置する大小118の島々から構成されるフランス領ポリネシアは、「タヒチ」と総称されることも多い。島群内の最大の島、タヒチ島までは東京から直行便で約11時間。タヒチの島々は純白の砂浜、見事なターコイズブルーのラグーン、珊瑚環礁から火山にいたるまで変化に富んだ景観で世界的に広く知られている。多くの島で、水上バンガローを備えた豪華なリゾートから家族向けのゲストハウスまで豊富な種類の宿泊施設がある。