ヴェネツィアの団体旅行に関する規制について、ヴェネツィア市観光局より最新情報が届いた。ヴェネツィア市内歴史的地区での観光ガイドまたは添乗員が同行する 団体旅行、及びその他の団体と認識される旅行に関する規則が施行される。

すでにヴェネツィア市では、一般旅行者を対象に、歴史地区エリアへの入域の際に5ユーロ(約860円)を徴収する実証プログラムを2024年4月25日から7月中旬まで実施していたが終了している。オーバーツーリズム対策として実施されたが、この実証はあまり効果がなかったという意見もあった。

ヴェネツィアの団体旅行に関する規制
市内警察安全条例第71条-bis
2024年8月1日より施行
*基本内容のみ抜粋

対象となるエリア：ヴェネツィア本島、ムラーノ島、ブラーノ島、トルチェッロ島

★1団体の人数を25名に制限（この数には、2歳までの幼児は含まれない）。教育機関による学生で構成される団体に関しては、上述の人数制限を除外するものとする。

★1団体10名以上のグループは、イヤホンを使用することが義務付けられる。教育機関による学生で構成される団体に関しては、除外するものとする。

★特に橋やスロープのある個所などで、歩行者の通行の妨げになるような行為は禁止。

★複数の団体が同じエリアにいる場合は、他の団体とは歩行者の通行を妨げない距離を保つこと。

★スピーカーなどの音声拡声器の使用は禁止。

上記項目などの違反がある場合、訪問を企画した会社の法的代表者および、観光ガイド、または添乗員が責任を問われ、行政処分を受ける対象となる。

罰金について：違反内容により、€25 から € 500 の間での通告

ヴェネツィア市の旧市街保護の取り組みに関するサイト（日本語あり）
https://www.comune.venezia.it/ja/content/enjoyrespectvenezia