- 2025.02.14
花街の文化をわかりやすく伝える常設展示に加え、芸妓さん・舞妓さんとの記念撮影や舞の鑑賞も行える施設として、「祇園 花街芸術資料館」が祇園甲部歌舞練場に2024年5月15日にオープンした。
明治5(1872)年には、芸妓さん・舞妓さんが総出演する大規模な舞踊公演「都をどり」が創始され、その専用会場として大正2(1913)年に建設されたのが「祇園甲部歌舞練場」。2023年には7年間にわたる耐震改修工事を終えて新開場した。
京都にある五花街のひとつ「祇園甲部(衹園町)」は、祇園社(現八坂神社)の門前町として発展してきた。古来より花見や月見の名所として知られた東山一帯の茶店で接待をする女性たちが、江戸時代にお酒や食事に加えて、歌舞音曲でもてなすようになったのが祇園の芸妓の始まりと言われている。
施設紹介
◇花街芸術資料常設展
芸妓さん・舞妓さんと花街の文化をわかりやすく紹介。華麗な手描き友禅の着物や西陣織の帯をはじめ、舞妓さんの化粧道具や持ち物を多数展示。季節ごとに変わる簪(かんざし)や祇園でもめったに見られない正装の黒紋付など、貴重な資料も観覧できる。
◇池泉庭園見学
大正2年(1913年)につくられ、2024年3月に改修を終えた庭園。周囲の緑を映す池を中心に「如庵」と名付けられた茶室や石橋が巧みに配置。自然と人工とを巧みに組み合わせた庭園の四季折々の美しさを楽しめる。
◇芸妓さん・舞妓さんによる京舞披露
芸妓さんもしくは舞妓さん(1名)が、井上流の京舞を披露。普段なかなか見ることのできない優美な舞を間近で鑑賞できる貴重な機会。
◇芸妓さん・舞妓さんと記念撮影
インスタントフィルムと自身のスマートフォンで芸妓さんもしくは舞妓さん(1名)と記念撮影。インスタントフィルムには芸妓さん・舞妓さんの名前が入った千社札を貼りオリジナルのポチ袋に入れてお渡し。
◇歌舞練場本館劇場見学
「都をどり」で芸妓さん・舞妓さんが舞を披露する純和風の大劇場「歌舞練場本館」の一部を特別公開。総ヒノキ造の2階建建築で、天井や照明など各所に日本の伝統的な意匠が取り入れられている。
そのほか、アートバーやミュージアムショップを併設している。
施設概要
住 所:〒605-0074 京都府京都市東山区衹園町南側570-2
開館時間:11:00〜20:00(入館は19:00まで)
休館日 :水曜日/3月中旬〜5月上旬、10月中旬〜11月中旬/年末年始
入館料金:一般:1,600円/高校生以下:800円/未就学児:無料
公式サイト:https://gion-museum.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/gion_museum/