ドイツ・ロマンチック街道のハイライト「ローテンブルク（Rothenburg ob der Tauber）」は、ドイツ南部のバイエルン州ミッテルフランケンのアンスバッハ郡にある大規模郡都市。「中世の宝石箱」と称されるように、中世の城壁がほぼ完全に維持され、ひとたび城門をくぐれば、中世都市に迷いこんだかのような錯覚を覚える。華やかなルネサンス時代の建物、中世の細い小道、緑豊かなタウバー渓谷の眺めは多くの旅人を魅了している。

2024年、ローテンブルクは帝国自由都市権が授与されて750周年を迎えた。ローテンブルクは、1274年に神聖ローマ帝国のローマ王であり、ハプスブルク家最初の帝国君主のルドルフ1世から帝国都市の特権を与えられた。「神聖ローマ帝国」は、かつて中央ヨーロッパに存在した、ローマ王（ドイツ王）たる神聖ローマ皇帝によって統轄された諸領域の呼称で、現在のドイツ・オーストリア・チェコ・イタリア北部・フランス東部を中心に存在していた多民族国家・国家連合である。また、「帝国自由都市」とは、中世ドイツにおいて、神聖ローマ皇帝に直属することによって封建領主の干渉を排除して自治権を獲得した都市で、一定の市民には自由が認められたため自由都市とも言われる。

帝国自由都市750周年を記念して、一年を通して様々な催しが予定されている。特に注目すべきイベントは、市長の一気飲みで町を救った伝説「マイスタートゥルンク祭り」（5月17日〜20日）と「帝国自由都市祭」（9月6日〜8日）がある。

毎年9月に開催される帝国自由都市祭は、町中に中世の騎士や狙撃兵、農民などの一団があふれ、中世さながらの世界が出現する。 また、パレードや歴史劇などのほか、夜には花火大会なども行われる。

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ローテンブルク公式サイト（日本語あり）
https://www.rothenburg.de/ja/