幻の産地の「茶樹オーナー」制度が生み出す豊かな日常とお茶の未来
期間:2024年5月31日まで
[リスヴェル編集部]2024年05月 6日公開

エリア:アジア  > 日本  > 静岡 / ジャンル:コンテスト・募集告知 , 

スタートアップ企業の「nokNok」は、今年度第2弾となる企画として、静岡県静岡市の茶農家や茶問屋と協業し、クラウドファンディングのFor Goodを活用し、「竜爪茶(りゅうそうちゃ)オーナープロジェクト」を開始した。このプロジェクトは「幻の茶産地 竜爪茶のオーナーになろう」をテーマにした取り組み。

竜爪(りゅうそう)とは、読んで字の如く「竜」の爪である。山岳信仰の対象でもある「竜爪山」(静岡市葵区)は、静岡市立図書館によると、静岡市街の北にそびえる文珠岳と薬師岳の二峰を総称して「竜爪山」と言うが、その名前の由来は諸説ある。

1時雨がいつも山の嶺をめぐって降っていることから時雨匝山 (じうそうざん)と呼ばれ、それが竜爪山になった。
2昔、山頂に雲がたなびき竜が降りた。誤って木の枝に爪を落としたことから名づけられた(駿河記)。
3山神の竜蔵権現を祀ったことから竜爪山といわれた。(大日本地名辞書、静岡県史蹟名勝誌)
4 薬師岳と文珠岳があるから、瘤が二つある山「瘤双山 (りゅうそうざん) 」になった。
5竜灯山 (りゅうとうざん) が竜爪山になった。
6 中国に竜爪山という名称の山名と地名があるので、それを採用した。

最盛期は70軒以上の茶農家があったという竜爪エリア。しかし現在、その数はわずか8軒まで減少。その大きな要因は、20年以上続く茶価の下落、そして肥料や燃料などの原価の高騰による。今回のプロジェクト「茶樹オーナー制度」では、消えゆく産地の静岡県竜爪を舞台に、これからのお茶農家の未来の形と、"自分に縁のあるもの"を消費する豊かなライフスタイルを繋げ、1年間お茶の樹のオーナーになり、自分のお茶を年間通して様々な形で届ける仕組みにある。

静岡市街が一望できるオーナーの茶畑。ここで収穫して茶葉としてつくれるお茶はわずか30kgほど。オーナーには年間を通して、季節に合わせた新茶、"冷"ボトルティーキット、萎凋茶(発酵させて香りを高めたお茶)などのお茶が届く。また、年間を通じて竜爪でのイベントへの招待をはじめ、通常は入れない茶畑に入り記念撮影をしたり、お茶農家が知っている「絶景」でピクニックしたりできる特典を用意。

竜爪茶オーナープロジェクトの詳細
For Good(クラウドファンディング)
目標金額50万円、残り30日(2024年5月1日現在)
https://for-good.net/project/1000736

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