マウイ島を忘れないでほしい 『Dear Maui マウイを巡る12の物語』
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2024年02月19日公開

エリア:ハワイ  > ハワイ州(米国)  > マウイ島 / ジャンル:サービス・商品情報 , 

昨年2023年の8月、ハワイのマウイ島で大規模な山火事が発生し、多くの人が犠牲になり、かつてハワイ王国の首都であったラハイナの町はその大部分が焼け野原と化してしまった。テレビで流れたその映像はまったくもってして信じがたいものであった。思わずコンピューターのフォルダから、かつて美しいラハイナを訪れた時の写真を引っ張り出してため息を吐いたことを想い出す。

ハワイの主な島々(8島)には独特の個性があり、多様性に富んだハワイの魅力を構築しているわけだが、どのピースが欠けてもハワイとは言えず、そのためマウイ島を訪問したことのある人は、このマウイ島の大惨事に対して直感的に失われていくハワイを感じ取ったのかもしれない。

12名の写真家や作家が立ち上がり、マウイの記憶を紡いだ一冊『Dear Maui マウイを巡る12の物語』を制作し、今年2月8日に発売された。「ありがとうマウイ」から始まる写真家・佐藤秀明氏の記憶にあるマウイは、1950年代のアメ車が似合う小さな町だ。自然写真家の高砂淳二氏は、マウイでALOHAの心を知り、はじめて夜の虹と出会った。ハワイのスペシャリスト近藤純夫氏は、美しい風景にマウイの歴史や神話を重ねる。写真家の岩根愛氏は、ボンダンスで結ばれたラハイナ浄土院を再び訪れた。エディターの今井栄一氏は、ハワイの音楽に導かれてマウイを旅した。

リゾートの島でもあるマウイは、ものすごいスピードで昔ながらの風景が失われていく。昨今の異常気象がそれに追い討ちをかける。だからこそ忘れないでほしい、あの頃のマウイを、それぞれのマウイの物語を一冊の本に記しておきたい。12名の著者はボランティアで寄稿した。製作費はクラウドファンディングで156名の支援を得たもので、この本の販売利益はすべてマウイ島の復興支援にあてられる。amazonや楽天ブックスなどで発売中!

『Dear Maui マウイを巡る12の物語』
著者名: 12名の著者による共著
販売価格:2,970円(税込)
ページ数:256ページ
出版社 :little gift books https://littlegiftbooks.stores.jp/items/65c3a037a2eab2143897ca28


12名の著者による共著(50音順 敬称略)
今井栄一(ライター&エディター)
岩根 愛(写真家)
岡崎友子(オーシャンアスリート)
近藤純夫(エッセイスト、翻訳家、写真家)
笹尾としかず(イラストレーター、絵描き)
佐藤秀明(写真家)
高砂淳二(写真家)
永田さち子(ライター&エディター)
野口祐一(写真家)
東 理夫(作家、エッセイスト)
平川 亨(ハワイ研究者)
宮澤 拓(写真家)

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