日本三大火祭りのひとつ久留米の「鬼夜」
期間:2024年1月7日のみ
[リスヴェル編集部]2023年12月29日公開

エリア:アジア  > 日本  > 福岡 / ジャンル:イベント・フェスティバル , 

福岡県久留米市によると、1600年あまり続く伝統行事であり、日本三大火祭のひとつ「大善寺玉垂宮の鬼夜(だいぜんじたまたれぐうのおによ)」が2024年1月7日(日)に行われる。

「大善寺玉垂宮の鬼夜」は、大晦日の夜から正月7日まで行われる「鬼会(オニエ)」の最終日に行われる行事で、毎年正月7日に行われる鬼夜は、1600年あまりの伝統があり、久留米市の年頭を飾る代表的な祭りとして、国の重要無形民俗文化財に指定され、日本三大火祭りのひとつといわれている。

鬼夜では、日本一といわれる大松明6本が紅蓮の炎を上げて燃え盛り、それを数百人の裸の氏子若衆がカリマタで支えて境内を廻る「大松明廻し」が見どころ。直径1m余り、全長13m、重さ約1.2トンの大松明6本が締込み一本の裸の若衆によって支えられ、火の粉を散らしながら本殿の周りを勇壮に廻る。この大松明の火をあびると無病息災といわれ、家内安全、災難消除、開運招福を祈願する人たちで賑わう。

大善寺玉垂宮の創建については謎が多く明らかではないが、天武天皇の白鳳元年(673年)に三池長者師直が、玉垂宮の古跡に法相宗の僧安泰をして祭神を祀らせ、そばに一宇の精舎を開基して御廟院高法寺と号した。後に、高法寺は延暦年間天台宗となり、弘仁5年(814年)に嵯峨天皇の勅命により、殿堂、楼門、回廊などを新たに建立し、善美を尽くしたので大善寺と改められた。大善寺の玉垂宮は、寺院と神社が一体的に祀られた典型的な神仏習合の神社だったが、明治2年(1869年)の廃仏毀釈により大善寺は廃され玉垂宮のみ残り現在に至る。大善寺の遺構である鐘楼をはじめ、阿弥陀堂(鬼堂)や旧庫裡が現存し、神仏習合時代の面影を色濃く残している。

「大善寺玉垂宮の鬼夜」開催概要
開催日時:2024年1月7日(日) 13:00~23:30 (大松明に点火は21:00頃)
開催場所:大善寺玉垂宮 久留米市大善寺町宮本1463-1
主  催:大善寺玉垂宮鬼夜保存会
公式サイト(由来など):https://tamataregu.or.jp/oniyo


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