- 2024.10.04
パリを舞台に少女と猫が愛らしく描かれている愛猫たちの物語『ルー、パリで生まれた猫』が2023年9月29日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座他全国で順次公開される。
〈STORY〉
パリのアパルトマンで暮らす10歳の少女クレムが屋根裏で見つけたのは、生まれたばかりのキジトラの子猫。彼女は、母猫とはぐれたその子猫を、ルーと名付けて抱いて帰る。飼うことを反対していた両親も、クレムの熱意と子猫のかわいらしさには勝てず、ルーはクレムの猫となった。「私のベッドで寝ないこと」というクレムのルールはすぐに破られ、毎晩一緒に眠る“ふたり”。クレムのことが大好きなルーとの生活は、クレムの日々を楽しく彩っていく。
夏にクレムは両親やルーとともに森のはずれの別荘へ向かう。室内飼いのルーには初めての自然。思わず“プチ脱走”し、大きな黒犬を連れた女性マドレーヌに保護される。危険な森で迷子になってしまったのではないかと心配していたクレムを、「猫が迷子?」と笑い飛ばすマドレーヌ。森で犬と暮らす彼女は、自然の豊かさも厳しさも知る“芸術家”だった。
ある日、ルーは見知らぬ白猫と出会い、その猫を追って森へ足を踏み入れる。白猫にも未知なる森にも、心惹かれていくルー。クレムとルーの夏は輝きながら過ぎていく。でもその楽しさの中で、両親の仲がうまくいっていないことをクレムは繊細に感じ取っていた。ルーはまるでクレムを“元気づけよう”とするかのように、オモチャを落として遊びをねだる姿に、思わずクレムの笑いが弾けた。そしてルーとの強い絆が、クレムに”今“を乗り越えていく力をもたらしていく・・・。
この映画は、猫を通して、人が誰かに従属しないことを表現していると言える。監督のギヨーム・メダチェフスキがインタビューで、「私はどこかに所属するという考えに否定的なんだ。定住という考えも好きじゃない。“隷属”とか、“束縛”とかもね。だから私は猫が好きなんだ!でも、共有したり、交流したり、話を聞いたりはできる。他人に依存しなくてもいいんだ。大切なのは、分け合い、観察することなんだ。」と述べている。人も自由であり、ましてや猫は自由気ままな動物なのだから。
『ルー、パリで生まれた猫』 フランス・スイス 83分
原題:MON CHAT ET MOI, LA GRANDE AVENTURE DE RROÛ/英題:A CAT’S LIFE
公開日:2023年9月29日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座他全国順次ロードショー
監 督:ギヨーム・メダチェフスキ (『アイロ ~北欧ラップランドの小さなトナカイ~』)
出 演:キャプシーヌ・サンソン=ファブレス、コリンヌ・マシエロ等
動物トレーナー:ミュリエル・ベック等
動物たち:ルー(キジトラ猫)、カリーヌ (白猫)、フリョ(ナポリタン・マスティフ犬)等
配 給:ギャガ
公式サイト:https://gaga.ne.jp/parisnekorrou/
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