- 2024.10.07
モナコ政府観光会議局によると、2023年5月31日から2024年1月28日まで、モナコ公国レニエ3世大公生誕100周年イベントが開催されている。現代のモナコ公国の「創設者」と言われるほどモナコの発展に貢献したレニエ3世の生誕100周年を祝い、人として国家元首としての大公について物語る一連のイベントがステファニー公女指揮の下で行われている。
「大きな夢を抱くには大きな国である必要はありません。その夢を実現するために多くの人々が必要ということもありません」
この名言は、1949年から2005年まで、モナコの大公の中で最長治世記録となる56年にもわたるレニエ3世大公の治世の糧とされていた言葉。
存命であれば2023年に100歳を迎えるはずだったレニエ3世大公は、モナコに偉大な軌跡を残した。生誕100周年イベントでは、このレニエ3世大公の時代にスポットが当てられ、記念行事は生誕日である5月31日から開始している。この日はモナコ公国の国民全体が家族のように一つになって、大公が情熱を注いでいた趣味にまつわる教室やアクティビティが行われた。また、大公宮殿のグラン・アパルトマンでは、この日から約3か月間、「The Prince At Home(自宅でのモナコ大公)」と題された展覧会も開催され、希少な写真コレクションや調度品、資料などが公開された。
その他にもグレース公妃への愛情の象徴であるグレース公妃のバラ園、マリンスポーツ愛好家であったことがわかるモナコ・ヨットクラブ、動物好きでもあった一面を覗かせる動物園などで様々な展覧会を開催している。
今後注目すべきは、12月1日に海洋博物館で開催される展覧会「Monaco and the Ocean(モナコと海)」の中心に設置される「A whole world to protect(守るべき世界)」。海洋保護を支持するレニエ3世大公は、地中海の保護とその豊かな生物多様性が未来のためになると考えていた。
詳細:https://centenairerainier3.mc/