ヘッセの小説の舞台となった世界遺産 マウルブロン修道院
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2016年05月 6日公開

エリア:ヨーロッパ  > ドイツ / ジャンル:名所旧跡・観光施設 , 

ノーベル文学賞受賞作家ヘルマン・ヘッセの自伝的な小説「車輪の下」や「知と愛」の舞台としても知られている「マウルブロン修道院」は、1993年に世界文化遺産に登録されたドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州に残る中世の修道院。

ヨーロッパに残る中世のシトー会修道院の中でも付属する建造物群も含めた総体が最もよく保存されている。聖ミヒャエリス教会、マリア大聖堂、噴水のある礼拝堂、美しい回廊、自給自足のための作業場や倉庫など、見るべきものが多くある。

1147年に建設が始まり、1178年に聖母マリアを奉る三つの身廊をもつロマネスク様式の教会が完成した。祭壇にある聖歌隊の席は樫の木で作られ、豊かな装飾が施されている。13世紀初頭に、ロマネスクからゴシック様式への過渡期の様式を持つ三身廊の入り口ホール(パラダイス)が建てられ、広い二重アーチが農事用建物中庭に向かって開いている。

修道院中庭は今でも防護壁で囲まれ、城壁と一体となって塔、農事用建物、宿舎建物が建てられている。修道院は1556年に新教の教会付属神学校となり、ヨハネス・ケプラー、ヘルマン・ヘッセ、フリードリッヒ・ヘルダーリンがこの学校で学んだ。

マウルブロン修道院(ドイツ語:KLOSTER MAULBRONN、英語:MAULBRONN MONASTERY)
見学時期および時間:
3月1日〜10月31日 月曜日〜日曜日 午前9時から午後5時30分まで
11月1日〜2月28日 火曜日〜日曜日 午前9時30分から午後5時まで
入場料: 大人 7.50ユーロ
閉館日: 12/24、12/25、12/31(1/1は午後1時〜午後5時まで)
URL: http://www.kloster-maulbronn.de/en/

マウルブロンは、バーデン=ヴュルテンベルク州のエンツ郡に属する町で、ハイデルベルクから南へ約60km、さらに南東に40km行くとヘッセの生まれ故郷カルヴの町があり、ヘッセ博物館がある。

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