【編集部推薦映画】令和を生きる次世代に語り継ぎたい「戦争の記憶と命の尊さ」
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2022年07月19日公開

エリア:アジア  > 日本  > 沖縄 / ジャンル:サービス・商品情報 , 

第二次世界大戦の末期、長期にわたる日本国内唯一の地上戦があった沖縄を舞台に、軍の圧力に屈しながらも苦悩し県民の命を守り抜こうとした戦中最後の沖縄県知事・島田叡と、知事に付き従い職務を全うしようとした警察部長・荒井退造、そして沖縄戦で戦火に翻弄されながらも必死に生きる沖縄県民、それぞれの生きる姿を描く映画『島守の塔』が7月22日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国で公開される。

沖縄戦から今年で77年が経つ。多くの住民が戦禍に巻き込まれ、おびただしい犠牲者を生んだ。世界では未だ紛争が絶えない。戦争は何もかも奪ってしまう。過酷な爪痕が残る沖縄戦から「命の尊さと平和」を次世代に語り継ぐことの大切さをこの映画は伝えている。

〈STORY〉
沖縄戦末期、本土より派遣された2人の内務官僚がいた。1人は学生野球の名プレーヤーとしてならし、戦中最後の沖縄県知事として沖縄に赴任した島田叡(あきら)。島田は、度重なる軍の要請を受け内務官僚としての職務を全うしようとする。しかし、戦禍が激しくなるにつれ、島田は県政のトップとして軍の論理を優先し、住民保護とは相反する戦意高揚へと向かわせていることに苦悩する。そして、多くの住民の犠牲を目の当たりにした島田は「県民の命を守ることこそが自らの使命である」と決意する。
もう1人は、警察部長の荒井退造。島田と行動を共にし、職務を超え県民の命を守ろうと努力する。実は、沖縄戦で2人はそれぞれ重い十字架を背負っていた。荒井は、子供など県民の疎開を必死に推し進めていた。その矢先、本土に向かっていた学童疎開船「対馬丸」が米軍の攻撃に遭い、数多くの子供たちが犠牲となった。また、島田は知事として、軍の命令で鉄血勤皇隊やひめゆり部隊などに多くの青少年を戦場へと向かわせていた。2人はそれぞれ十字架を背負いながらも、戦禍が激しくなるのに伴い、必死に県民の疎開に尽力し多くの沖縄県民を救っていった。一億総玉砕が叫ばれる中、島田は叫んだ。「命どぅ宝、生きぬけ!」と。

島守の塔は1951年に健立。沖縄県糸満市の平和祈念公園内にある。沖縄戦で殉職した島田 叡知事と荒井退造警察部長をはじめ、県民の安全確保に挺身した戦没県職員469柱を祀る慰霊塔。

『島守の塔』
監督・脚本:五十嵐匠 脚本:柏田道夫
出 演:萩原聖人/村上淳/吉岡里帆/池間夏海/榎木孝明/成田浬/水橋研二/香川京子
製 作:映画「島守の塔」製作委員会
配 給:毎日新聞社 ポニーキャニオンエンタープライズ
公式サイト:https://shimamori.com/


©2022 映画「島守の塔」製作委員会

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