ザルツブルクは、東アルプス山脈を望むドイツと国境を接するオーストリアの都市。ザルツァッハ川によって二分され、左岸には中世やバロック様式の歴史的建造物がある世界遺産「ザルツブルク市街の歴史地区」の旧市街になり、右岸は 19 世紀の新市街になる。ザルツブルクには著名な作曲家モーツァルトが1756年に生まれてから25歳まで住んでおり、旧市街にある生家はモーツァルト記念館になっている。

ザルツブルク大聖堂やザルツブルク大学に程近いところにサンクト・ペーター修道院がある。ここの修道士たちは、修道院の創設時からパンを焼いていたと言われており、1160年以来、メンヒスベルクの回廊を通ってくるアルム運河からの水によって水車を動かし、小麦などの穀物を挽いている。これがサンクト・ペーター修道院の墓地の隣にある「シュティフツベッカライ・サンクト・ペーター（Stiftsbäckerei St. Peter）」と呼ばれるザルツブルク最古のパン屋さん。

シュティフツベッカライのパンは自然酵母を使用し、オリジナルの窯で焼く。小麦粉は水車で挽き、焼き窯の材木はサンクト・ペーター修道院の森から調達し、今でも生産工程はすべて修道院内で行われている。

焼きたてのパンは近所の人が朝早くからたくさん買いに来るので、夕方には売り切れてしまうが、SPAR というスーパーマーケットでもここの修道院のパンは販売されているそうだ。

シュティフツベッカライ・サンクト・ペーター Stiftsbäckerei St. Peter
住　所：　Kapitelplatz 8, 5020 Salzburg
営　業：　午前7時〜午後5時（土曜日は午後1時まで）
定休日：　水曜日、日曜日
参照サイト：https://www.salzburg.info/en/dining-shopping/traditional-businesses/stiftsbaeckerei-st-peter

情報提供：ザルツブルク市観光局
https://www.salzburg.info/ja