1950〜1960年代ボローニャのバイク展
期間:2022年5月15日まで
[リスヴェル編集部]2022年03月23日公開

エリア:ヨーロッパ  > イタリア  > ボローニャ / ジャンル:乗り物(レンタカー・クルーズ・鉄道) , 

ボローニャ近郊の住宅街の中にある産業遺産博物館にて1950〜1960年代に輝きを放ったボローニャのバイク産業をテーマにした展示会「Mostra Moto bolognesi degli anni 1950-1960 – Bologna(1950〜1960年代のボローニャのバイク展:バイクから自動車の時代へ)」が5月15日まで開催されている。

第二次世界大戦の敗戦から数年を経て復興が軌道に乗り始めてきたこの時代、イタリアでは全国的にオートバイの生産が再開され、中でもボローニャは最もダイナミックな生産地のひとつとしてその存在を示し始めました。ボローニャのメーカー達は、当時の市場のニーズを的確に把握し、技術的にもデザイン的にも優れた小型〜中型の総排気量のバイクを数々生み出した。

1950年代当時、イタリア国内でバイクの定期的な生産と販売を行なっていたのは55社であったが、近代的な生産と経営体制を擁し、商業的な成功を収めることができたのは、ボローニャやロンバルディアで産声を上げたドゥカティやMI-VAL、F.Bモンディアル、モト・モリーニや、ポッレッタ・テルメのDEMMなどの一部のメーカーであった。一方、戦前から長い歴史を有するC.MやM.M.などの老舗ブランドは、時代の変化にうまく対応できず、衰退期に入る。60年代以降に台頭してくるマッティ、テスティ、マランカなどのブランドは、まだ企業としては発展する初期の段階、揺籃期にあった。

バイクメーカーの技術面を磨く国内外のロードレース大会における競争力という観点では、ドゥカティ、F.Bモンディアル、モト・モリーニといった企業が、この当時のロードレースに参戦できる開発資産力を有し、125ccから250ccの排気量のバイクカテゴリーで優れたバイクを生み出していた。一方、1950年から1960年までの10年間は、自動車産業が飛躍的な発展を遂げた時期でもあり、自動車が一般消費者にも手が届く金額となり、人々の移動の手段としての重要性が加速した。

今回の展示では、当時を代表するイタリアメーカーのバイク32台に加え、各メーカーがこの時代にどのように積極的に製品開発に励み競争力を高めていったかを学ぶ映画や当時の写真が数多く展示されている。

公式サイト:http://www.museibologna.it/

Photo by Apt Servizi

情報提供:イタリア政府観光局

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