ニュージーランド先住民マオリの新年の象徴「マタリキ」
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2021年07月 2日公開

エリア:オセアニア  > ニュージーランド / ジャンル:自然 , 

ニュージーランドの先住民マオリの太陰暦では、毎年5月下旬から7月上旬にかけて、夜明けに北東の星空に姿現す「マタリキ星団」が前の年を締めくくり、新しい年の始まりを示す新年の合図となる。今年のマタリキ星団は7月2日頃に出現する見込み。マタリキ星団とは、日本では11月~3月頃に観測できるスバルと呼ばれる星の集まり。

ニュージーランドでは、この「マタリキ」をマオリ文化の大切な行事として位置付けており、2022年から国の祝日(2022年は6月24日)とすることが決定した。これはマオリ文化への理解を深めることを目的としている。マタリキは日本のお正月のように何日も続き、各地で家族や友人とともに歌や食事を楽しみながら、過去への称賛」現在への感謝、将来への期待を祝う様々な催しが行われる。

レイク・テカポやアオラキ・マウントクック国立公園を擁する4,300㎡に及ぶ世界最大規模の国際ダークスカイ・リザーブ。ここは、光害を抑え暗く美しい夜空を保護している地域。レイク・レカポでは1980年代から光害の制限が実施されており、南半球最南端のマウント・ジョン展望台では日本では見ることのできない星空を観測できる。

アオテア(グレートバリア島)
2017年に島として世界初のダークスカイ・サンクチュアリーに認定。ニュージーランド最大の都市オークランドから飛行機で30分程度の距離にも関わらず 島民は太陽光や風力、ガスで電力を自給してネオンサインや街灯がないため、光害がなく素晴らしい星空を体験できる。

ラキウラ(スチュワート島)
2019年に世界で5番目のダークスカイ・サンクチュアリーに選ばれた場所。島の85%以上が国立公園として保護。地名の「ラキウラ」はマオリ語で輝く空という意味で、運が良ければオーロラを見られる。

ワイ・イティ・レクリエーション・リザーブ(ネルソン)
2020年にニュージーランド初のダーク・スカイパークに認定。ネルソン市からの日帰り旅行先として人気の森林公園では星空観察イベントや光害に関する教育プログラムなどを提供。

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