和製トロピカルフルーツの町「鹿児島県南大隅町」の国産アボカド
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2021年02月15日公開

エリア:アジア  > 日本  > 鹿児島 / ジャンル:グルメ・スイーツ , 

RISVEL編集部のスタッフは「森のバター」と称されるアボカド好きである。故にアボカドのニュースリリースを見つけると、記事にして共有したいと思ってしまう。1月末、鹿児島県南大隅町の国産アボカドのプロモーションに関するニュースを見つけた。

南大隅町は、大隅半島の最南端に位置し、温暖な気候と三方を海に囲まれた風光明媚で豊かな自然が残る町。九州本島最南端北緯31度線にあり、冬でも暖かく椰子やソテツ、ハイビスカスなど亜熱帯地域の植物を多く見ることができる。南国のような気候で、和製のトロピカルフルーツの栽培も盛んに行われ、パイナップル、パッションフルーツ、マンゴー、ライチなどがあげられる。その中でも国内ではまだ珍しい秋から冬に収穫されるアボカドの栽培に力を入れている。

中央アメリカが原産のアボカドは、品種が世界に1000種以上あると言われているが、日本で流通しているほとんどは、果皮が黒くゴツゴツした外国産の「ハス」という品種である。スーパーではメキシコ産のものを多く見かける。

南大隅町役場所有のハウスでは、ある程度選りすぐった品種を栽培し、生産者に比較してもらいながら、この町の気候に合う優良品種を選抜してきた。南大隅町のアボカドは樹上で熟成させてから収穫するのが特徴。アボカドには登録農薬がないため、無農薬で栽培されているのが現状である。今冬は、南大隅町でアボカド栽培を始めて10年目になる。

楕円球型で果皮は薄く、果肉は油分が多くなめらかで甘みが感じられる「ベーコン」と、果形がひょうたん型で種が他品種と比べて小さくその分果肉が多いコクのある食味の「ピンカートン」の2種類が代表的な品種。どちらの品種も緑色の状態で収穫され、緑色の状態で食べごろをむかえる。南大隅町産のアボカドは、食べ頃が間近のアボカドだけを収穫。軸の部分の果梗枝(カコウシ)を付けたまま出荷しているので、その部分が黄色くなりポロっと取れ、手に持った時に野菜の茄子のようなフカフカとした感触になった時が食べ頃のサイン。

昨年11月には、地元の百貨店で1玉(300グラム〜450グラム)が1700円〜2600円で販売されていたり(出所:毎日新聞2020年12月2日記事)、通販でも1玉3000円以上の値段だが予定数量が即時完売となったり、編集部でも是非とも味わいたいと思っているが、流通も価格も庶民の手に届くにはもうしばらく時間がかかるだろうか。

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