【編集部推薦映画】若き巨匠がひと晩で書き上げた名曲の誕生秘話「剣の舞 我が心の旋律」
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2020年07月28日公開

エリア:ヨーロッパ  > アルメニア / ジャンル:サービス・商品情報 , 

「仮面舞踏会」や「剣の舞」など数々の名曲を残した巨匠アラム・ハチャトゥリアン。第二次世界大戦下のソ連を舞台に、彼の若き日を描いた感動実話「剣の舞 我が心の旋律」が7月31日(金)に新宿武蔵野館ほか全国順次公開される。

〈STORY〉
1942年11月29日。迫り来る戦火から逃れ、キーロフ記念レニングラード国立オペラ・バレエ劇場はモロトフ(現在のペルミ)に疎開していた。寒さと食糧不足に悩まされながら、団員たちは12月9日に初演を迎えるバレエ『ガイーヌ』のプレミアに向けて練習を続けている。劇団の音楽を担当する作曲家のアラム・ハチャトゥリアンは連日のように変更が伝えられ、修正に追われていらだちながらも不眠不休で働く。

重圧に押しつぶされたアラムは、院騒ぎを起こしてしまうが、ソビエトで活躍する気鋭の作曲家ショスタコーヴィチとオイストラフが見舞いに現れ、親友たちとの音楽談義に癒されたアラムは作曲家としての矜持を強くする。

プレミアまで1週間。プシュコフは完成した『ガイーヌ』の結末を変更した上に、最終幕に士気高揚する踊りを追加せよと命じる。衣装も振付も間に合わない。誰もが不可能と訴えるが、アラムは作曲家人生を懸けて理不尽な挑発に立ち向かう。アラムの胸をよぎるのは、両親の祖国アルメニアでトルコが残虐行為を行った事実。アラムは深夜のホテルで、ひとり真っ白な楽譜に向き合う。耳に聞こえるのは汽車の音のみ。やがてその音は疾走する汽車と線路が奏でる激しいリズムに変わり、鍵盤の上でひとつのリズムが踊り始めた。

この映画の撮影はロシアとアルメニアで行われた。モロトフでの疎開生活の中で展開する出来事の場面は、モスクワから250km北東に位置する都市ヤロスラヴリで撮影され、ホテルと市場に事前に撮影セットが作られた。バレエのシーン、劇場内のシーン、そして、官僚プシュコフの到着やその他のシーンは、エレバンにあるエレバン歌劇場で撮影された。撮影時エレバンは2018年4〜5月にアルメニアで起きた政変「アルメニア革命(ビロード革命)」の最中で、街の中は騒然としていたというエピソードが残っている。

剣の舞 我が心の旋律」(2018年)
公開日: 7月31日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督・脚本: ユスプ・ラジコフ
出演者: アムバルツム・カバニアン、アレクサンドル・クズネツォフ、アレクサンドル・イリン
上映時間: 92分
配 給: アルバトロス・フィルム
後 援: 駐日ロシア連邦大使館、ロシア文化フェスティバル日本組織委員会
公式サイト: https://tsurugi-no-mai.com


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