オーストラリアの西側1/3を占める西オーストラリア州は雄大な自然の宝庫。州都パースから少し足をのばせば素晴らしい絶景の数々に出会える。西オーストラリア政府観光局では、それらの絶景10選を公表しており、今回はパート2として３つを紹介する。

④ アウトバックに突如現れる圧巻のビッグウェーブ「ウェーブロック」
パースの東約350kmにある小さな街ハイデンの郊外に位置するウェーブロックは、長さ約110m、高さ約15mの巨大な花崗岩の一枚岩。まるで押し寄せる巨大な波が一瞬で固まったかのような形状は、先史以来、長い歳月をかけて侵食され形成されたもの。ウェーブロックへのアクセスは、パースから車で約3時間30分。

⑤ 悠久の時が造り上げたダイナミックな赤い渓谷「カルバリー国立公園」
ピナクルズから北へ約370kmに位置するカルバリー国立公園は、内陸から約600kmを経てインド洋へ注ぐマーチソン川の侵食により形成された壮大な渓谷。赤い地層がむき出しになった峡谷やブッシュが生い茂る大地など、ダイナミックな景観が広がる。岩に縁取られた自然の窓ネイチャーズウィンドウ（ザ・ループ）から眺めるマーチソン川と遥かに広がる赤い大地は迫力満点。7月から11月にはゴツゴツとした赤い大地に約800種類のワイルドフラワーが咲く。カルバリー国立公園へのアクセスは、パースからジェラルトンまで空路で約1時間、ジェラルトンから車で約2時間、パースから車で約6時間。

⑥ パヌルル国立公園の壮大な奇岩が連なる世界遺産「バングルバングル」
ハチの巣のような奇岩が山脈状に連なるバングルバングルは、西オーストラリアの北東部キンバリー地域に位置するパヌルル国立公園にある。世界遺産に登録されるこの奇岩群は、1983年に世界に紹介されるまで、先住民族などわずかな人にしか知られていない秘境だった。オレンジと茶色の縞模様を持つドーム型の砂岩は、約3億5千万年前から堆積・隆起し、2千万年の歳月をかけて侵食されてできた。ヘリコプターやセスナ機の遊覧飛行や地元先住民族のガイドと一緒に遺跡を巡るトレッキングなど、壮大な景色を堪能できる。バングルバングルへのアクセスは、パースからカナナラまで空路で約3時間、カナナラから車で約5時間、カナナラからセスナで空路約1時間。