香港スタイルの新型コロナウイルスとの戦い、公共交通機関からアートシーンまで
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[リスヴェル編集部]2020年04月21日公開

エリア:アジア  > 香港 / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , 

香港政府観光局によると、香港では、新型コロナウイルス (COVID 19) の発症者が確認されて以来、市民、民間企業そして公共機関が一丸となり全ての人々の安全を確保しつつ、可能な限り物事がスムーズに進むよう 24 時間体制で対応している。

ハイテクを駆使した安全性の確保
香港の公共交通機関は、世界でも有数の効率性を誇る。電車、バス、タクシーでは、利用者が安心して利用できるよう、より徹底した除菌作業を行いながらサービスを提供。

その先頭に立っているのが鉄道サービス会社のMTR Corporation。最近では過酸化水素ガス(VHP)ロボットを活用して、徹底的に車両や駅を除菌し、券売機やエレベーターのボタン、手すりなど接触頻度の高い駅の設備は、2時間ごとに漂白剤で消毒。電車内のエアコンのフィルターも、従来よりも頻繁に洗浄・交換。

アジアで最も利用客が多い空港の一つである香港国際空港には、紫外線技術、 360度スプレーノズル、エアフィルターを組み合わせて細菌やウイルスを殺菌する「インテリジェント殺菌ロボット(ISR)」を配備。この技術は香港で開発されたもので、香港国際空港は世界で初めて非臨床現場でISRを使用し始めた空港となる。

タクシーやバスでの安全な乗車への取り組み
タクシーでは、乗客の安全を確保するため運転手がマスクをして運転しており、運転席の後ろに消毒液のボトルを取り付けているタクシーも多い。また、2 階建てバスのKMBでもバスの車内や各停留所に消毒液ボトルを設置しているほか、フロアマットに漂白剤をまぶしたものを用意し、乗車時の靴の消毒をしている。

中止となったイベントのクリエイティブな解決策
世界的に有名なアートフェア「アート・バーゼル香港2020」は、物理的な展示をオンライン・ビューイング・ルームに転換し、世界中の235のギャラリーから2,000 点以上のアート作品をオンライン上で展示。オンライン・ビューイング・ルームには計25万人以上のバーチャル来場者が訪れ、大盛況のうちに終了。

芸術の救済活動
アジア・ソサエティー香港は香港アートギャラリー協会と提携し、国内外のギャラリーからの作品を集めた彫刻展を開催。また、新型コロナウイルスの影響によるアート・カレンダーの空白を埋めるために、地元のコミュニティ・プラットフォーム「ART Power HK」を起ち上げ、オンライン上で刺激的なアートイベントを開催している。

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