オーストラリアの山火事から回復したコアラの心温まる物語
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2020年04月17日公開

エリア:オセアニア  > オーストラリア / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , 

オーストラリア政府観光局のニュースレター4月14日号に、オーストラリアの山火事で被害を受けたコアラが回復して元気に森へと帰っていったとても素晴らしいニュースがあったので共有したいと思います。

山火事より回復して元気に森へ帰っていったコアラの名前はアンウェン。オーストラリアで発生した大規模や山火事により、昨年10月に救出され、「ポート・マッコーリー・コアラ・ホスピタル(Port Macquarie Koala Hospital))に搬送され、その後、アンウェンは奇跡的な回復を遂げ、今月4月はじめにアンウェンが住んでいた元の生息地に解放された。

現在4歳のアンウェンは、ポート・マッコーリー市内のレイクインズ自然保護区の山火事でひどい火傷を負ったため、世界で唯一のコアラ病院であるポート・マッコーリー・コアラ・ホスピタルの集中治療室に搬送された。その後、コアラ病院のスタッフとボランティアによる懸命な治療を受けた後、何ヶ月もカゴの中で静かに横になって過ごし、傷が癒えるのを待ち続けていた。

傷が癒えた後、アンウェンは屋外でのリハビリを受け、次第に本来の元気で活発な姿に戻ったことが確認されたため、ようやく元の森に帰ることが許されることになったのだ。病院からは、アンウェン以外にも25匹の元気に回復したコアラたちが、クロウディベイやレイクインズ自然保護区の2つのエリアに解放されている。

ポート・マッコーリー・コアラ・ホスピタルには、シドニーから1時間のフライトで行くことができる。現在は、新型コロナウィルスの影響で訪問することはできないが、通常は病院のトリートメントルームとリハビリテーションヤードのガイド付きツアーに参加し、コアラに餌付けすることができる他、ボランティアからコアラの生態系やケアについて学ぶことができる。なお、海外からでもここのコアラの里親になれるプログラムも人気とのこと。

このようなコアラのたくましくも心温まる物語は、復興の象徴とも言える。現在は自由に旅行できる時期ではないが、新型コロナウイルスの世界的蔓延が終息した後には、そんなコアラたちに会いに行く旅の計画もよいのではないだろうか。「被災した野生動物救援の為にできること」のページも是非覗いてみてもらいたい。

参考:オーストラリア政府観光局ニュースレター

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