グレート・ウォーク10番目のコースとして「パパロア・トラック」がオープン
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2019年08月30日公開

エリア:オセアニア  > ニュージーランド / ジャンル:自然 , 

ニュージーランドは人口密度が低く、また国土の約3分の1が国立公園や自然保護区に指定されており、エコツアー志向の旅行者だけでなく一般の人も自然と触れ合う機会が多い。ニュージーランド政府観光局は、新しいトレッキングコース「パパロア・トラック」が2019年12月1日(日)にオープンすることを発表した。

今回新しく完成するパパロア・トラックは、10番目のグレート・ウォーク(Great Walks)として認定されている。このグレート・ウォークとは、特に素晴らしい景観や歴史を持ち、ニュージーランドを代表するトラックとしてニュージーランド環境保全省が認定するコース。全長55キロのパパロア・トラックのコースは、トレッキングや、グレート・ウォーク初のマウンテンバイクの走行も可能(経験者向け)。

荒削りの自然が残るニュージーランド南島の西岸のコースは、石灰岩の風景、緑豊かな熱帯雨林など絶景を眺めながら、3日間かけて美しい自然とニュージーランドの歴史をゆったりと楽しめる。マオリ語でパパロアとは、「長い場所」という意味で、その山脈は南島の西岸に広がる力強い風景と、高い頂と山々の間を縫うように流れる川に彩られている。

新しくオープンするパパロア・トラックは、ポロラリ・リバーの渓谷、眼前に迫り来る石灰岩の崖、この地域に続いた鉱業の歴史と、砂浜がニカウ・パームの点在する森に姿を変えていく様子を見ることができるコース。

パパロア国立公園の面積は38,000ヘクタールで、パパロア野生動物保護基金はニュージーランド環境保全省と協力して、絶滅が危惧される希少種を公園で保護。キーウィの生存を脅かす動物たちを駆除するワナと、12.5ヘクタールのキーウィ保護施設があるため、マオリ語で「ロロア」と呼ばれるオオマダラキーウィの鳴き声を聞いたり姿を見たりすることができるかもしれない。

他にもルル(固有のフクロウ)、コリマコ(スズドリ)、ケレル(ハト)、ウィオ(アオヤマガモ)、トゥイ(エリマキミツスイ)などニュージーランド固有の鳥が周辺で生息しており、野鳥のポケットガイドや、鳥の鳴き声が聞けるアプリなどがあれば、より一層トレッキングを楽しめる。

パパロア・トラックへの行き方
最寄りは南島北西部のグレイマウス。東部のクライストチャーチから風光明媚なTranzAlpine鉄道を使って南アルプスを抜け、グレイマウス駅で下車。ここからレンタカーで、トラックの始点のブラックボールへは24キロ(車で約25分)、終点のプナカイキは45キロ(およそ40分)。

パパロア・トラックの紹介動画: https://youtu.be/tjtyiRa67lc

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