【編集部推薦映画】現代のインドで生理用品の普及に人生を捧げた男の実話
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2018年12月 3日公開

エリア:アジア  > インド / ジャンル:サービス・商品情報 , 

フェミニズムやジェンダーへの意識の高まりを反映した作品が増えてきているとはいえ、まだタブーが残るインド社会において、性や性差を正面から取り上げた作品は少ない。愛する妻への強い思いやりの気持ちが不屈の男に奇跡を起こす実話を映画化した「パッドマン」が2018年12月7日(金)より全国で公開される。

映画が設定されている2001年、インドでの生理用ナプキンの価格が高く、その普及率が12%だった時代、妻が生理中にぼろ布を使用している姿に衝撃を受け、周りからバカにされても、変人と呼ばれても絶対に諦めない不屈の精神で清潔で安価なナプキンの製造に成功する優しい男の姿を描いている。パッドマンのその男気と映画の最後のシーン、国連での演説は、ただ心を打たれ、涙と感動が全身から押し寄せてくる。

《物語》
北インドの中部マディヤ・プラデーシュ州の田舎、ナルマダ河に面した町マヘーシュワル。ラクシュミ(アクシャイ・クマール)は結婚したばかり。彼は共同経営する小さな工房に勤めており、新妻ガヤトリ(ラーディカー・アープテー)を喜ばせようと、自動玉葱カット機を手作りするなどのアイディアマン。老母と未婚の妹2人、そして時折訪ねてくる既婚の長女にも家長として明るく接するラクシュミだが、妻が生理になった時に衝撃の事実を知る。生理期間中は「穢れ」期として女性は部屋の中に入れず、妹たちも廊下部分で寝ていることを知る。そして妻は生理の処理に清潔とは言えない古布を使っていた。

市販のナプキンは高価で妻は使うことを拒む。妻を心配するあまり、ラクシュミは手作りナプキンを作るが漏れが生じたりしてうまくいかない。熱心な彼のナプキン研究ぶりは町に波紋を広げ、やがてラクシュミは誤解されて非難を浴びる。ガヤトリは実家に連れ戻され、ラクシュミは独り故郷を離れて都会のインドールへ向かう。インドールでも研究を続けたラクシュミは、セルロース・ファイバーの存在を知り、この素材を手に入れナプキンを作る簡易製作機を発明する。その折、インドールに来ていたデリー在住の女子大生パリー(ソーナム・カプール)と出会う。簡易製作機で作ったナプキンの顧客第1号となったパリーは、やがて彼を発明コンペに出場させて賞金を獲得させるなど、彼のよき協力者となっていく。パリーのおかげで農村の女性たちもナプキン販売活動に参加、製作から販売まで行われるようになり、女性たちの起業へと繋がっていく。そんな中、ラクシュミの草の根活動に注目した国連から講演の依頼が舞い込み、ラクシュミはパリーと共にニューヨークに赴く...。

『パッドマン 5億人の女性を救った男』 2時間17分
第31回 東京国際映画祭 特別招待作品
公開日: 2018年12月7日(金) TOHOシネマズシャンテ他 全国ロードショー
監督・脚本: R.バールキ
配給・宣伝: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト: http://www.padman.jp/

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