- 2025.03.18
珠海(中国)、香港、マカオの3都市を結ぶ世界最長の海上橋と海底トンネルからなる「港珠澳大橋」(こうじゅおうおおはし)が10月24日に開通した。
港珠澳大橋は、香港と中国南部に位置するグレーターベイエリア(広東・香港・マカオ大湾区)の都市を結び、広東・香港・マカオの観光スポットへのアクセスが便利になる。香港国際空港脇の「香港口岸」(イミグレーション施設)と「マカオ口岸」間は24時間シャトルバスが運行する。日中のピーク時には5分おきに出発し、香港とマカオ双方のイミグレーション施設間を最短30分で結ぶことになる。また、香港国際空港から珠海までの所要時間は、現行の4時間からわずか45分に短縮される。
香港国際空港を起点とする港珠澳大橋の総延長は55km、そのうち「メインブリッジ(36km)」は海上橋と海底トンネル(6.7km)で構成されている。これは、サンフランシスコにあるゴールデン・ゲート・ブリッジの20倍に相当する。片側3車線、自動車専用道路で車両の法定速度は100キロ。構想から30余年、2009年に着工が始まり、総工費は約1千億元(約1兆6千億円)と言われている。また、仏パリのエッフェル塔60基分の鋼鉄を使って建設され、設計寿命は主要な海上橋よりも20年長い120年。既に英ガーディアン紙から「現代世界の7大奇跡」の1つとして評価されている。
新しい大橋を渡る始点となるのがランタオ島。この島には、香港国際空港と香港ディズニーランドがある。人気のケーブルカー「ゴンピン360」に乗って、天壇大仏やポーリン寺を訪れ、般若心経が彫られている木柱が特徴の「ハート・スートラ」(心経の道)沿いを散策することもできる。
港珠澳大橋
http://www.hzmb.hk/eng/index.html
香港政府観光局
http://www.discoverhongkong.com/jp/index.jsp
マカオ政府観光局
http://jp.macaotourism.gov.mo/