グルメ:老舗レストランが長らく人気の理由② 伝統の牽引
期間:指定なし
[香港政府観光局]2018年11月23日公開

エリア:アジア  > 香港 / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , グルメ・スイーツ , 

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ミシュランにふさわしいレストランから街角の屋台に至るまで、香港にはアジア屈指の多様な食環境が整っています。この街が提供する食の選択肢は非常にバラエティーに富んでいますが、一部のレストランはまさに唯一無二の存在といえます。数十年にわたり地元の人々の支持を得ると同時に、旅行客が香港独自の食文化を直接体験するための最適な環境を提供する香港でも有数の歴史を誇る四つの名店をご紹介いたします。これらの香港の象徴は、この街の称賛を受ける食環境の根幹を成しており、香港が一貫して非常に優れた流行に左右されない食やサービスを提供している証なのです。
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香港におけるVIPご用達のレストランと言えば福臨門の名が挙がるでしょう。ここはまさにセレブリティのための社交場なのです。

 福臨門は70年前、徐福全(Chui Fook-chue)氏によって設立されました。徐福全氏は、香港の富裕層や著名人が自宅で広東料理を楽しめるようケータリングサービスを開始しました。

 福臨門は現在、孫娘の徐淑華(Janet Chui)氏を含む創設者である徐氏から見て三代目の親族によって運営されています。「オープン当初の福臨門は、今日の私房菜(プライベート・キッチン)のようでした。お客様からのオーダーを受けてのケータリング形式で、宴会スタイルのメニューがその大半を占めていました」と孫娘の徐淑華氏は言います。現在では、福臨門は香港でも指折りの一流広東料理レストランに数えられています。 

 1948年、才能豊かなシェフである徐福全氏が香港の富裕層や著名人が自宅で広東料理を楽しめるようケータリングサービスを開始したことから全ては始まりました。1972年までに、この人気のサービスは湾仔の駱克道(Lockhart Road)にある福臨門という名前の小さく慎ましいレストランへと生まれ変わりました。

徐淑華氏はこのファミリービジネスに加わりまだ日が浅いにもかかわらず、広東料理界のフロントランナーとしての福臨門ブランドの地位を保ち続けることに成功しています。同時に徐淑華氏はこのレストランが長年にわたり一貫して提供している料理を求めて訪れる新旧の常連客の心をつかみ続けることにも成功しています。また、より現代的なお客様の要望にお応えするために、料理に合わせて専門のソムリエが推奨するワインをお楽しみいただくこともできます。
 
現在、福臨門ではアラカルトメニューが用意されており、干し鮑などの豪華で伝統的な珍味、そしてロブスターや海鮮魚に代表される新鮮な海の幸を提供することで知られています。金鶏の姿揚げ、蓮の葉で包んだ蒸しご飯、子豚の丸焼きのような他の伝統的な料理の数々も、もちろんお楽しみいただけます。
例えば、徐淑華氏の祖父による完璧な金鶏の姿揚げのレシピは、その創案以来変更されていません。、「鶏肉に下味を付け、軽く火を通した後、オーダーが入るまで数時間空気乾燥させています」とのこと。「鶏肉を熱い油に入れるのではなく、シェフが鶏肉の表面に少しずつ油をかけながら揚げていき、完成させるのです。この方法により、中をよりジューシーにしながら表面は軽く、とてもカリッと仕上げることができるのです。多くのシェフが私たちの方法を再現していますよ!」

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