- 2024.12.13
市場調査を行う「リサーチ・アンド・ディベロプメント」は『ひとり旅』に注目し、独自調査「生活者総合ライフスタイル調査システム CORE」を用いて、首都圏在住の18~79歳の男女における「旅行や行楽の同行者」について調査分析を行った。(有効回収サンプル3,000)
『ひとり旅』をするのは 1 割弱、そのうちの 4 人に 1 人は「配偶者がいる既婚者」
『一人で』旅行に行く人は8%。そのうち81%が男性と圧倒的に女性を上回る。(編集部のまわりには女性のひとり旅が圧倒的に多いが…)また、「既婚(配偶者あり)」は24%となり、ひとり旅をしている約4人に1人は配偶者がいるにも関わらず、ひとりで旅行に行っている。同行者ありでみると、『家族と』が最も高く39%。『親しい友人と』が26%、『夫婦二人で』が15%と続く。
『ひとり旅』派の中にも、“人とつきあいたい”割合が一定数存在
『一人で』旅行する人は「あまり人とはつきあいたくないと思っている」が28%と同行者あり層に比べて高い。しかし、「色々な人たちと積極的につきあい、輪を広げたい」が15%、「人とはつきあいたいと思っているが、なかなか思うようにできないでいる」が21%と、“人とつきあいたい”という気持ちを持っている人が他層と同じ割合で存在している。
趣味・教養に注力している『ひとり旅』旅行者
『一人で』旅行する人は、同行者ありに比べて、【衣食住】【人とのおつきあい】の分野には力を入れていない傾向。その一方で、「レジャー活動」は36%と同行者ありと大きな差はみられない。また、「趣味・教養のための活動」は67%、「自分の学習」は49%と同行者ありよりも高く、【趣味・教養】の分野には力を入れている。
ひとり旅に行く理由には、たとえひとりであっても知らない土地へ行き、趣味や教養を深めたいという“探究心”が強い傾向があるようだ。この調査結果では、現在、様々なおひとり様用の旅行プランが販売されているが、『ひとり旅』を前面に押し出すのではなく、「城下町めぐり」「鉄道の旅」「世界遺産巡り」など、“探究心をくすぐるテーマ”を強調したプランを提案することで、より一層ひとり旅を楽しんでもらえるようになるのではないかと結論付けている。