イタリアの新世界遺産 16〜17世紀ヴェネツィア共和国建造の軍事防御設備
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2017年08月18日公開

エリア:ヨーロッパ  > イタリア / ジャンル:名所旧跡・観光施設 , 

イタリア政府観光局によると、2017年ユネスコ世界遺産として、新たにイタリア、クロアチア、モンテネグロにある16〜17世紀にヴェネツィア共和国によって建造された軍事防衛設備が上記の3ヵ国で共同登録された。

今回新たに世界遺産に登録された防衛拠点は、ヴェネツィア共和国の勢力拡大と権威を示すため必要であったとされ、イタリアのロンバルディア州からアドリア海沿岸へ1,000km以上にわたる範囲に点在している。「内陸支配地西側(Stato da Terra Occidentale)」に建造された防御軍事施設は、他の北西ヨーロッパ諸国からヴェネツィア共和国を守り、また「海沿岸支配地(Stato da Mar)」に築かれた軍事設備は、中東諸国からヴェネツィアのアドリア海ルートや港を守ったとされている。火薬の改良による武器の発達で、軍事技術・建造物は従来のものから変化し、当時の近代的軍事要塞デザインはヨーロッパ中に広がっていった。

今回登録された世界遺産は、イタリアでは、ベルガモ、ペスキエーラ・デル・ガルダ、パルマノーヴァの3つの街。

1.要塞化都市ベルガモ Fortified city of Bergamo
2.要塞化都市ペスキエーラ・デル・ガルダ Fortified city of Peschiera del Garda
3.要塞軍事都市パルマノーヴァ  City Fortress of Palmanova

ユネスコサイト: http://whc.unesco.org/en/list/1533

ロンバルディア州ベルガモ(Bergamo)は、ミラノの北東45キロに位置し、列車で約1時間。ヴェネト州ペスキエーラ・デル・ガルダ(Perschiera delGarda)は、ヴェローナの西29キロに位置し、ガルダ湖の南東。ミラノまたはヴェネツィアから約140キロ、列車で約1時間30分。フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州パルマノーヴァ(Palmanova)は、トリエステの北西55キロに位置する。

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