【シンガポール旅】ノスタルジックな街並みを散策「プラナカンハウス」
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2017年05月18日公開

エリア:アジア  > シンガポール / ジャンル:名所旧跡・観光施設 , 

中国系移民とマレー人の生活様式や習慣が融合し、さらにヨーロッパ文化も加味された独特の生活文化を持つ「プラナカン」。シンガポールで生まれたプラナカン文化は、建築様式「プラナカン・ショップハウス」や陶器、アクセサリー、食などを通して現在でも息づいている。

プラナカン・ショップハウスは、いくつかのエリアに点在しており、その建築スタイルは間口が狭く奥行きがある。そしてカラフルな色合いとメルヘンチックな装飾が特徴的。ノスタルジックな町並が色濃く残るカトン地区。特にジョー・チアット・ロード周辺(クーン・セン・ロード)には、プラナカン文化の建物が残るカトン地区の中でもカラフルで美しい街並みが残っている。マレー風の軒下飾りを取り入れたり、中国伝統の獅子が門柱を飾ったり、中国とマレーの装飾と西洋風タイルやステンドグラスが混ざり独特で華やかな世界観を醸し出している。

エメラルド・ヒル(Emerald Hill)は、MRTサマセット駅からオーチャード・ロードを渡ったところにあるプラナカン文化の面影を残す小さな一角。建物を利用したオシャレなカフェやバーなどがある。高層階の商業ビルが並ぶオーチャード地区で、エメラルド・ヒルだけが時代の狭間にひっそりと取り残されたている。チャイナタウンの外れにあるブレア・ロード周辺は範囲が広く、ベランダ付きなど一味違うプラナカン文化のデザインが印象的。

プラナカン文化の伝統的なモチーフは、中国古来の縁起物、平和と繁栄の「鳳凰」、富や地位の象徴「牡丹」、幸福を呼ぶ「蝶」、ヨーロッパの影響を受けた「バラ」に由来する。小皿、ビーズ細工、アクセサリーなど、プラナカン文化のレトロで可愛い雑貨であれば、イーストコースト・ロード沿いの「ルマー・ビビ(Rumah Bebe)」や「ルマ・キムチュー(Rumah Kim Choo)」、その隣にあるニョニャ菓子やちまきを販売する老舗菓子店「金珠 キム・チュー・クエ・チャン(Kim Choo Kueh Chang)」も立ち寄りたい。ブギス駅の近くであれば、歴史的建物ショップハウスを利用した雑貨店「リトル・ショップハウス(Little Shophouse)」がある。

プラナカン文化を学ぶのであれば、イーストコースト・ロード沿いの「カトン・アンティーク・ハウス(Katong Antique House)」や、1912年に建てられた3階建ての建物を改装した「プラナカン博物館(Peranakan Museum)」がある。

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