パリ、ノートルダム寺院850周年記念式典
期間:2012年12月12日から 2013年11月24日まで
[リスヴェル編集部]2012年12月27日公開

エリア:ヨーロッパ  > フランス  > パリ / ジャンル:イベント・フェスティバル , 名所旧跡・観光施設 , アート・カルチャー・歴史・ミュージック

パリのノートルダム寺院は、世界的にゴシック建築を代表する建物であり、パリのシテ島にあるローマ・カトリック教会の大聖堂。「パリのセーヌ河岸」という名称で、周辺の文化遺産とともに1991年にユネスコの世界遺産に登録された。ノートルダムとはフランス語で「我らが貴婦人」すなわち聖母マリアを指している。信仰の場としてもパリの歴史的建造物としても、国内外問わず人気の観光地として年間約1,400万人の来訪者がある。

ノートルダム寺院は、司教モーリス・ド・シュリーにより1163年に建設が着工して来年2013年に850年を迎える。2012年12月12日から2013年11月24日までの期間、建設850周年を記念し、期間中多くのフェスティバル、セレモニー、感謝の祈りや文化事業などが予定されている。これらの記念行事は、フランス大統領、文化広報大臣、パリ市長、ジャック・シラク氏などの後援のもと開催される。注目されるイベントは次の通り。

新しい鐘の設置
大規模な企画のひとつとして、北の塔の新しい鐘8つと南の塔に大釣鐘1つ(エマニュエル大鐘の横に設置される予定)が現在製作中。新しい鐘の設置は、ノートルダム寺院850年を記念する行事の中でも最も重要な企画。2013年3月末からは、18世紀末にあった鐘の音のある風景が蘇える。

祝いの道
850年を祝して、「祝いの道(Le Chemin du Jubilé ル・シュマン・デュ・ジュビレ)」
と名付けられたこれまでカテドラルになかった方法による透視画的構成が出現。それはかつての活気づいていたパリの中心に通じる道のようなもので、寺院前の広場にかかわる展覧会とイベントが開催される。

ジュビレ・デゾンフォン(祝う子供たち)
「神殿奉献」を記念して、「ジュビレ・デゾンフォン(祝う子供たち)」の式典を開催。子供や子供連れの家族を対象に教会の鐘や傑出したモニュメントを見学しながらパリ司教区からノートルダムをめざすラリー形式で何千人もの子供たちが集まる。アンドレ・ヴァントロワ枢機卿が2013年2月2日に新しい鐘を祝別し、一般公開される。

初めての鐘の音
2013年3月23日「聖週間」を開幕する「聖枝祭」に初めて鐘の音が披露される。

世界一斉オルガンコンサート
2013年5月6日、世界各地の大聖堂や教会、ゆるしの秘跡(告解室)やコンサートホールなどで850のコンサートが開催される。コンサートは24時間行われ、各会場やノートルダム寺院で演奏されるオルガン曲をオルガン、コーラス、楽器による演奏が行われる。

ノートルダム寺院850周年記念サイト
http://www.notredamedeparis2013.com/en/

情報提供: フランス観光開発機構

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