世界には、その地方の特色を表した名産がある。編集部でもまだ食したことがないのに、記事として紹介するのは不適切かと思ったが、食べてみたい思いを込めて紹介する。それは英国コーンウォールのコーニッシュ・パスティ。

コーンウォールのパスティはパイとは異なり、通常丸い平面のペイストリーに具を置き折り曲げて包み、縁に折り目をつけ閉じるため形は半円形になる。コーニッシュ・パスティ組合によると、本物のコーニッシュ・パスティとは、独特のDの形状をしており、一片の縁にひだがあり、上面には一切ひだがないものを言う。パスティの詰め物は、牛肉のミンチ、ルタバガ（スウェーデンカブ）または普通のカブ、ジャガイモ、タマネギを具材とし、軽く胡椒を効かせたもの。最近では多種多様な具材を入れたパスティも販売されている。コーンウォールを訪れ、本物を是非味わってみたい。

コーンウォール（Cornwall）は、イングランド南西端の典礼カウンティかつ単一自治体である。英連合王国の最も南および西に位置し、コーンウォール州とも呼ばれる。独自の文化や言語、帰属意識を持った地域であり、イングランドの他の地域とは趣を異にしている。コーンウォール語で「Kernow」 あるいは「Curnow」と綴られる。6つのケルト地域のうちの1つである。名目上は、連合王国の国王の長男が世襲の爵位であるコーンウォール公として領有する。

コーンウォール半島はグレートブリテン島の南西部にある半島であり、長さは約200km、北にブリストル海峡、南にイギリス海峡が位置する。州西部のペンウィズ半島突端にあるランズエンド岬はグレートブリテン島の最西端に位置し、「地の果て」の象徴として知られる。（出典：ウィキペディア）

また、コーンウォールは、巨大な複合型環境施設「エデン・プロジェクト」があることでも知られている。バイオームと呼ばれる自然環境を模したドーム型の植物園を作り、世界中から集められた各種植物が栽培されている。第1のバイオームは熱帯の環境を作り出し、他のバイオームは地中海の温暖な気候を人工的に作っている。エデン・プロジェクトは一般にも公開されている。

コーニッシュ・パスティ組合（Cornish Pasty Association）
http://www.cornishpastyassociation.co.uk/about-the-pasty/