春を運ぶプロヴァンスの郷土菓子カリソン
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2016年05月 2日公開

エリア:ヨーロッパ  > フランス  > プロヴァンス地方 / ジャンル:グルメ・スイーツ , 

黄色の可愛らしいミモザの花が咲き誇り、アーモンドの木に淡いピンクの花をつける頃、南フランスに春が訪れる。そのアーモンドとフルーツを使ったプロヴァンスの有名なお菓子が「カリソン(Calisson)」。菱形をしたカリソンは、プロヴァンス産のアーモンドの粉にフルーツの砂糖漬けシロップを練り合わせて焼いたお菓子。メロン、レモン、オレンジ、プルーンなどのフレーバーのバリエーションも豊富で、表面にはグラスロワイヤルという砂糖衣が薄くかかっていて見た目もとても可愛らしい。

フランス観光開発機構によると、このカリソンは、15世紀の「善良王」と呼ばれたルネ王とジャンヌ王妃の結婚を祝って作られたと言われている。結婚式でお姫様に笑顔になってもらおうと、ルネ王が宮廷の菓子職人に作らせたことから、「幸せのお菓子」とも呼ばれている。

フランス各地で入手できるが、お土産にするなら地元エクス・アン・プロヴァンスの老舗ショコラティエ「ピュイリカール(Puyricard)」がオススメだそうだ。ピュイリカールは1967年創業。カリソンをはじめ、厳選素材を使用し、職人がひとつひとつ丹念に作るチョコレートは地元でも評判が高い。パリやフランス各地に19店舗を展開している。昔ながらの製法で作られたカリソンは、上品な甘さで日本茶にも合う美味しさ。 http://www.puyricard.fr/en/

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Calissons, Copyright and photo credit: jean-louis Zimmermann
https://www.flickr.com/photos/jeanlouis_zimmermann/

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