かつての君主国の面影や音楽の都で出会うコンテンポラリーな場所
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2016年04月28日公開

エリア:ヨーロッパ  > オーストリア  > ウィーン / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , 

ハプスブルク君主国の統治権を象徴していたオーストリア皇帝の宮殿や歴史的建造物、世界三大オペラのひとつウィーン国立歌劇場や新年のコンサートで有名な楽友協会など、音楽の都と称されるウィーンにおいて、異色を放ちながらも、その存在感と色彩のコントラストや曲線を多用した独自の世界観を放つ美術館「クンストハウス・ウィーン」は、まさにウィーンでインペリアルとコンテンポラリーが出会う場所。

クンストハウス・ウィーンは、オーストリアの芸術家、画家、建築家であるフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー(1928年〜2000年)によって設計された。色鮮やかな部分と不規則な形、自然と調和した建築で知られている。また、日本の風呂敷を「美しくて、無駄がない」と賞賛したことでも知られている。

1991年にオープンしたクンストハウス・ウィーンは3階建てで、フンデルトヴァッサー作品の常設展(2階)と、1階のガレージでは、フンデルトヴァッサーが提起した持続可能性、気象変動、再生利用、都市化などをテーマに、独創的なアーティストの現代アートの企画展を開催している。また地上階には、カフェ・レストランとショップが併設されている。カフェではフンデルトヴァッサー自身が自宅を案内しているガイドツアー映像が上映されている。

この美術館の近くに、ウィーンで最も奇抜な市営住宅「フンデルトヴァッサー・ハウス」がある。自然との調和を大切にしたがゆえ、画一的な直線を嫌い、子供が描いたような曲線とカラフルな色使いが見事で、ウィーンにおいては一見の価値がある。フンデルトヴァッサーがデザインした美しいシュピッテラウ遠隔暖房施設(ドナウ運河の遊覧船からも見られる)は、フンデルトヴァッサー自身の記念碑ともいえる作品になった。

クンストハウス・ウィーン(Kunst Haus Wien, Museum Hundertwasser)
(フンデルトヴァッサー美術館)
住 所: Untere Weißgerberstraße 13, 1030 Wien
電 話: +43 1 712 04 91
開館時間:毎日 午前10時〜午後6時
入館料: 10ユーロ(大人)、5ユーロ(11〜18歳)、10歳以下の子供は無料
公式サイト:http://www.kunsthauswien.com

【お問い合わせ】

risvel facebook