- 2016.12.06
もうすぐハロウィン。旅経験の多い人なら、少し奇妙な土地を訪れたことがある、ということもあまり珍しくありません。もちろん、世界の歴史あるホテルの中には、やっぱりちょっといわく付きの場所も見つかります。生前不幸に見舞われ、今でもノイズや冷たい空気をふっと吹きかけたり、水道や電話でいたずらしたり、廊下や寝室の角に居座るようになったゴーストたち。ここで紹介する8軒はどれも、もう何年もチェックアウトしないまま、客室に居座っているゲストがいると言われるホテルです・・・。
~ 米・ルイジアナ州|ニューオリンズ ~
19世紀初頭、博物画集『アメリカの鳥類』を手がける間、ジョン・ジェームズ・オーデュボンが滞在していたことで知られるこのコテージ。けれど、今でもここに居座っている滞在客はオーデュボン氏だけではないようです。南北戦争中、美しい婚約者との結婚式をあと数日後に控えていながら、ここで殺されてしまった不運な南軍兵の霊は、今でも古いカントリー音楽が流れると、彼女との最後の舞を求めて姿を現すのだとか。
~ ドイツ|バイエルン ~
イギリスの貴婦人メアリー・イザベル・ポートマンが思い描いていたクランツバッハ城での生活は、上質のコンサートや和気あいあいとしたテニスマッチ、そして郊外の自然の中で楽しむ穏やかな散歩の時間に満たされたものでした。けれど、彼女がその夢を叶えようと動き始めた頃、第一次世界大戦が勃発。結局彼女は、城の完成を見ることなく他界しました。でも一説には、彼女の魂はまだ敷地内をうろうろとしていて、彼女の家を訪れる来客たちが快適な滞在を過ごせるよう、常に目を配っているという噂も聞かれます。
~ 米・カリフォルニア州|ロサンゼルス ~
長年数多くの伝説的人々が訪れたホテルだけに、「シャトー・マーモント」にまつわるゴーストストーリーがあっても不思議はありません。例えば1982年、ここに滞在中、薬物過剰投与により突然死を迎えたコメディアン、ジョン・ベルーシ。それから何年も経ったある時、親子でここに滞在中、夜中いつまでも一人で笑っている息子を見てどうしたのかと質問した母親に、少年は「笑えるおじさん」が冗談ばっかり言ってて眠れないんだ、と答えたそう。二人が泊まっていたのはベルーシが亡くなったコテージだということは、言うまでもないでしょう。
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