フライドポテト発祥ベルギーの「フリッツ」
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2014年12月31日公開

エリア:ヨーロッパ  > ベルギー / ジャンル:グルメ・スイーツ , アート・カルチャー・歴史・ミュージック , 

ベルギーの食べ物で先ず頭に浮かぶのはチョコレートとワッフル、最近ではビールも日本人には馴染みがあるが、もっと馴染みがあるものでベルギーが発祥と言われているものがある。日本ではフライドポテトと呼ばれ、イギリス英語ではチップス、アメリカ英語ではフレンチフライズ、フランスなどではポム・フリットと呼ばれるが、フライドポテトの発祥はベルギーで「フリッツ」と呼ばれている。

フリッツの起源は17世紀のベルギー南部ワロン地域の都市ナミュールで、細く切って揚げたジャガイモを起源とする。17世紀中頃に起きた大寒波の際、川が凍って漁ができないため、ナミュールの村人たちは保存食のジャガイモを小魚のようなスティック状に切って揚げて食べたのがフリッツの始まり。

ベルギーでは料理の付け合わせはパンよりもむしろフリッツが普通でベルギー人にとっては主食のような存在。ベルギーではフリッツに特製ソースやマヨネーズをかけて食べるのが一般的だそうだ。ベルギーの人口は約1,120万人でありながら、フリッツ専門店が5,500店舗もある「フライドポテト王国」。このフリッツは2014年にベルギー国内で無形文化遺産として登録され、2015年にベルギー政府が2015年にUNESCOの世界文化遺産に申請する予定。

ベルギー人はフリッツに相当なこだわりがある。原料として使われるジャガイモはビンチェ種という品種でなければならないし、その切り方や太さにも決まりがある。揚げ油は3回フィルターした牛脂でなくてはならないし、まずは低温で下揚げし、注文を受けてから高温で揚げなおす二度揚げが絶対条件。二度揚げすることによって、四角柱の辺に沿ってこんがり黄金色になり、外はカリッ、中はホックリという理想的な出来栄えになるのだとか。また、中世の町並みが保存され、町を縦横に縫う美しい運河のある都市ブルージュには、世界初のフライドポテト博物館もあるほど。(www.frietmuseum.be/en/index.htm

そんな本場のフリッツを日本でも気軽に食べられる専門店「POMMEKE外苑前店」が今年12月23日にオープン。もちろんジャガイモの種類はビンチェ、ベルギーの伝統的な製法である12mm四方の太さにカットし、二度揚げが特徴のベルギースタイルのフライドポテト。自家製ディップやベルギー家庭料理をもとに考案したサイドディッシュと一緒に楽しめる。ベルギービールとの相性は言うことなし!

「POMMEKE外苑前店」概要
住  所: 東京都港区北青山2-12-27ハレクラニ北青山1階A
アクセス: 東京メトロ銀座線外苑前から徒歩3分
電  話: 03-6804-5884
営業時間: 平日16時から23時 (ラスト・オーダー: 22時30分)
      土曜日、日曜日及び祝日:12時から23時(ラスト・オーダー: 22時30分)
      定休日なし
公式サイト: www.pommeke.jp


ポムケのフライドポテト Sサイズ390円、Mサイズ490円、Lサイズ600円(税込み)
ディップ4種100円(税込み)
ベルギーの代表ピルスナー・ビールのプリムス540円(税込み)

※ 料金や営業時間は変更になることがあります。

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