- 2024.10.07
ドイツには数多い文化財がある。ユネスコがその普遍的な価値を認め、38件の文化・自然・記念物が世界遺産として登録されている。ドイツ観光局 (GNTB) は、「ユネスコ世界遺産 ─ 持続可能な文化・自然ツーリズム」をモットーに、ドイツのユネスコ世界遺産を2014年の年間テーマとして、多くの観光客にその文化的・自然的遺産に触れてもらいたいと考えている。そこでドイツ観光局は、8つの観光ルートでユネスコ世界遺産を体験するタイムトラベルの特設ウェブサイトを12ヵ国の言語で提供している。( www.germany.travel/unesco )マルチメディアを多用したサイトでは、360度パノラマ写真やユネスコ世界遺産をビデオで紹介している。また、約84ページに及ぶ世界遺産のパンフレットも閲覧できる(PDFのダウンロードも可)。
2013年のデータでは、全世界のユネスコ世界遺産は対象国161ヵ国で981件。その半数近くがヨーロッパにあり、世界遺産の件数では、イタリア(49件)、中国(45件)、スペイン(44件)に次いで、フランスと並んでヨーロッパで4番目に多い。ドイツの世界遺産に登録されている38件の分野は次の通り。ちなみに日本は17件で13位。
旧市街アンサンブル(5件)、教会と修道院(8件)、宮殿と城塞 (4件)、文化や精神史に関する物件(8件)、自然や庭園や景観(7件)、産業文化(3件)、建築&デザインの傑作(3件)である。ドイツにおける最初のユネスコ世界遺産登録は、ドイツ西部にあるアーヘンの皇帝の大聖堂と称される「アーヘン大聖堂(独:Aachener Dom)」が文化遺産として登録(1978年)。観光として人気の高いヴァルトブルク城(英:Wartburg Castle)が文化遺産として登録(1999年)、もっとも最近では、カッセル市内西部のヴィルヘルムスヘーエ公園(独:Bergpark Wilhelmshöhe)で、2013年6月に文化遺産として登録されている。