- 2026.04.22
キャセイパシフィック航空は、香港の文化・芸術拠点である西九龍文化地区管理局(WKCDA)とのコラボレーションによる特別塗装機「スピリット・オブ・香港 ― 80周年記念エディション」の運航を2026年3月より開始した。ボーイングB777-300ER型旅客機1機に施されたこの塗装は、創立80周年を記念する3機目の特別塗装機にあたり、香港を代表するアーティストの作品を機体全体に展開した。
機体のデザインは、香港のマルチメディアアーティスト、ビクター・ウォン氏が手がけた。地理データを入力することで風景を生成する技術を用いた革新的な作品で、機体をいわば「空飛ぶキャンバス」として位置づけたコンセプトとなっている。機体には創立80周年を記念するロゴ「80 Years Together」とWKCDAのロゴがともに配され、航空と文化の両側面から香港の都市としての個性を表現している。
キャセイとWKCDAのパートナーシップは2023年に始まり、キャセイは同地区唯一のトラベルパートナーを務めている。香港故宮文化博物館や現代アート美術館「M+」に向けた作品の輸送支援、海外アーティストの渡航サポートなど、航空輸送サービスを軸にした文化支援が継続されている。2025年からはキャセイの機内エンターテインメントシステムにWKCDA制作の映像シリーズ「WestK in the Sky」も公開されており、機内でも西九龍文化地区の活動に触れられる環境が整えられている。
今回の特別塗装機が搭載するボーイングB777-300ER型機は、2024年から全キャビンの刷新が順次進んでおり、最新ビジネスクラス「アリア・スイート」および新プレミアム・エコノミーが導入済み。最新ビジネスクラス「アリア・スイート」には合計35点のアートワークが機内に展示されており、機材ごとに異なる作品が選ばれている。世界各地のキャセイラウンジにも同様にアート作品が展示されており、移動体験全体にアートの要素を組み込む姿勢が一貫している。
また、WKCDAとの共同企画としてキャセイのブランドサウンド「Song of Cathay」の再解釈版も制作された。香港出身のピアニスト・作曲家、パトリック・ルイ氏がモダンジャズの要素を取り入れて手がけた楽曲で、2026年半ば以降、一部フライトでの使用が予定されている。なお、現在キャセイパシフィックは日本から香港へ、東京(成田・羽田)・大阪・名古屋・福岡・札幌の5都市6空港から毎日18便以上を運航している。
「スピリット・オブ・香港 ― 80周年記念エディション」に関する詳細
キャセイパシフィック航空 公式サイト:https://www.cathaypacific.com/cx/ja_JP.html
アートに関する詳細:https://flights.cathaypacific.com/ja_JP/the-art-of-travel.html


