- 2025.12.24
アメリカの年明けを象徴する「ローズ・パレード」(公式名称:Tournament of Roses Parade)は、カリフォルニア州パサデナで毎年1月1日(元日が日曜日の場合は1月2日)に開催され、今年で137回目を迎える。世界中で数百万人が視聴するイベントとして、花々で彩られたフロート(山車)のほか、世界各地から招待されたマーチングバンド、馬術隊などが盛大に行進する伝統的な新年祝賀行事。
ローズ・パレードの起源は1890年まで遡り、当初はバレー・ハント・クラブによる花で飾った馬車の行列としてスタートした。その後パサデナ・トーナメント・オブ・ローゼズ協会が主催する大規模な祝賀行事へと発展し、1902年にはローズ・ボウルと呼ばれるアメリカンフットボールのカレッジゲームも同日に開催されるようになった。
パレードは毎年、パサデナ中心部のコロラド・ブールバードを起点に5.5マイル(約8.9km)にわたって進行し、フロートや音楽隊、騎馬隊が沿道の観客を魅了する。現代のフロートは最先端の技術を取り入れつつ、すべての面が花や葉、種子などの自然素材で覆われるという伝統を守っている。
また、パレード開催にあたっては935名の協会会員が8万時間以上の準備作業を行い、地域社会の参加と献身が支えとなっている。イベントは米国の主要テレビネットワークで生中継され、国内外で多くの視聴者が年明けの瞬間を楽しむ。
2026年のテーマは「The Magic in Teamwork(チームワークが生む魔法)」。伝統と創造性を融合させた壮大なパレードが期待されている。パレードの名誉総監督(Grand Marshal)には、NBAのレジェンド、アービン“マジック”ジョンソン氏が選ばれており、世界的な注目が集まっている。また、第107代のローズクイーンにはアーカディア高校3年生のセレナ・グオさんが選出された。
また、サンフランシスコ観光協会は、約50年ぶりとなるフラワーフロートを出展する。全長約17メートルのフロートには、5万輪以上の色鮮やかな花々を使用し、サンフランシスコの象徴的な魅力、多様な文化、そして世界に誇るホスピタリティを世界中の観客に披露する。
【イベント概要】
名 称:ローズ・パレード(Rose Parade / Tournament of Roses Parade)
開催日:毎年1月1日(元日が日曜日の場合は1月2日)
開催地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州パサデナ市
主 催:Pasadena Tournament of Roses Association
内 容:花で装飾されたフロートパレード、マーチングバンド、騎馬隊の行進等
提 供:ホンダ
関連イベント:ローズボウル(カレッジフットボール)
公式サイト:https://tournamentofroses.com/about/about-rose-parade/
サンフランシスコ観光協会
https://www.flysfo.com/ja



